FOLLOW US

UPDATE|2023/09/06

全員結婚&出産を経験したアイドル界の道先案内人Negicco、活動歴20年の偉業

Negicco



コンサートを前に、3人にインタビューをした。リーダーのNao☆が事務所のパソコンの前に陣取り、MeguとKaedeは自宅から参加するリモート取材。ところが開始時間を過ぎても、Kaedeが入ってこない。どうやらWi-fiの状況がよろしくないようだ。

「こういうのって、かえぽが一番得意だったのにねぇ~」と笑うNao☆とMegu。3人の関係性はなんにも変わらない。同席した編集者はかなり焦りまくっていたが、メンバーと僕は「なんにも変わらない時間」をまったりと過ごしながら、この20年間のことを思い起こしていた。あぁ、懐かしい。こののんびりとした空気感こそがNegiccoらしさなんだよなぁ~。うん、なにも変わってない。

結局、KaedeがNao☆のスマホにテレビ電話をかけ、その画面をNao☆がパソコンのカメラに押しつける、という最先端なのか、アナログなのか、よくわからない形式で取材は無事にはじまった。

印象的だったのは、これまでずっと支えてくれたファンの方たちに、最大限の感謝を示す一方で、今回の20周年コンサートはそれだけで終わってはいけない、と語っていたこと。

じつはコロナ禍で配信や動画を通じて、新たにNegiccoを好きになってくれた人たちが一定数いるのだという。アイドルが20年目にして新規ファンを獲得・拡大するというのも素敵すぎる話だが、そういう人たちにとっては、今回のコンサートが初の現場となる。

だからこそ、懐かしいで終わるのではなく、はじめましてのお客さんを置いてけぼりにしないようなコンサートにしたい……しかし、実際に幕があがると、一見さんが「???」となってしまいそうな衝撃的な展開が繰り広げられたのだった。

【後編はこちら】地方アイドルのパイオニア・Negiccoが歩んだ20年…会場一体2000人、涙のラインダンス
AUTHOR

小島 和宏


RECOMMENDED おすすめの記事