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UPDATE|2023/08/05

元祖・大谷翔平はこのキャラクター、メジャー移籍も…“二刀流”の選手が躍動する野球マンガ4選

(左から)『なんと孫六』81巻(講談社)、『MAJOR』1巻(小学館)、『H2[1] [DVD]』(小学館)


 最後に紹介するのは、大谷選手と同様にメジャーリーグで二刀流として活躍した『なんと孫六』の主人公・甲斐孫六だ。1981年から月刊少年マガジンで連載開始された本作は、33年にも渡り物語がつづられ、高校野球、プロ野球、メジャー・リーグ、日本代表と彼の活躍の場を変えていく。孫六は野球の実力こそ大谷選手のように活躍を見せるが性格は全く異なる。甲子園で準優勝するほどの実力を持っていたが、不良集団と抗争を起こした結果、高野連から追放されてしまう。

 孫六はそんなことでめげるような人間ではなく、策略を巡らせてプロ野球の道へ。ただ、プロ野球選手になっても喧嘩早いのは変わらず、喧嘩が原因で無期限出場停止に。その後、メジャーリーグ球団へ移籍を遂げるが、持ち前の負けん気の強さで、投打で活躍する。今回紹介したキャラのなかでは、最もメジャーリーグで成功した選手といえるでしょう。

 ここまで4本の野球マンガを紹介したが、長い野球マンガの歴史のなかでも大谷選手のほどの活躍を見せた選手はいない。まさにフィクションを超えてしまったわけだが、大谷選手の活躍によって、今後、大谷選手を超えるような選手が描かれる可能性もある。フィクションの世界にも影響を与えるその凄さこそが場外ホームラン級と言えるのかもしれない。

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