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UPDATE|2023/07/21

ストライキでハリウッド大混乱!トム・クルーズ『ミッション:インポッシブル』命がけスタントが加速

(C)2023PARAMOUNTPICTURES.

トム・クルーズ製作・主演のスパイアクション第7弾『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』が公開され、エスカレートするトム・クルーズの命がけスタントが大きな話題になっている。

【写真】見ているだけで怖くなる、トム・クルーズの命がけアクション【24点】

現在、アメリカの映画シーンではAI技術導入や配信作品においての印税問題等の不満が積もりに積もって、ついに爆発。全米俳優組合と全米脚本家組合が同時にストライキを行っていることが原因で、映画のプロモーションができなくなっている。これは他国においてのプロモーション活動も対象となる。

そのため、主演作の日本公開時には駆けつけていたはずのトム・クルーズも来日が中止になってしまい、今作の続編も制作が止まっている状態だ。

前回の2007年から2008年にかけて決行された脚本家組合のストライキの際には、ジョージ・ミラー版『ジャスティス・リーグ』が制作中止になったほか、「ヒーローズ」や「デスパレートな妻たち」といったドラマもシーズンが中途半端に終わってしまうなど、大きな影響を残している。

『デッドプール3』やドラマ「ストレンジャー・シングス」など、あくまで撮影や制作が中断している作品については、公開が延期になる等の処置で済むかもしれないが、企画段階だったものに関しては大きな影響を受けることは逃れられないし、中止になる作品もあるはずだ。

しかも今回は俳優組合と脚本家組合が同時にストライキを決行しており、同時ストライキは63年ぶり。年末まで続くという見解も出てきているため、今後制作中止やお蔵入りになってしまう作品も多く出てくるだろう。

そんな事情もあって、毎回報道陣を呼んで景気よくプロモーションを行っていた日本であっても、プロモーションが控えめに公開される「ミッション:インポッシブル」シリーズの最新作にして集大成となる前後編の前編、『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』ではあるが、内容は毎度おなじみ、景気の良いトム・クルーズらしさ全開の娯楽作だ。

一時期は、トム演じるイーサンが若手を育て、その若手が中心となっていく世代交代も考えられていたが(ちなみに『トップガン マーヴェリック』も当初はその予定だった)、シリーズ自体の売りが、結局のところトムのアクションシーンとなっていて、その命がけのスタントを引き継げる俳優もなかなかいないということで、やはりトムが中心のシリーズでなければならないという結論に達し、今に至る。

そんな経緯もあり、「ミッション:インポッシブル」というシリーズは、途中からトムのやりたいアクションシーンが中心にストーリーが構築されていくという特殊な脚本・構成スタイルをとっており、まさにアクションが中心のアクション映画となっている。


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