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UPDATE|2023/07/31

『転職の魔王様』“迷えるヒロイン”役の小芝風花「悩みなく生きている人なんていない」

写真提供/(C)カンテレ


――アプリ画面のことも、本当に共感しかないです(笑)。そんな迷子になりやすい小芝さんが今作で演じる千晴は、“キャリア迷子”ともいえる状況で初めての転職活動をします。

小芝 石田ゆり子さんが演じる私の叔母で、転職エージェント「シェパードキャリア」の社長でもある落合洋子さんのセリフに、「迷える羊を導けるのは、迷える羊だった人だと思わない?」というのがあるんです。

自分が同じ立場にいたからこそ、痛みがわかるし、そこを乗り越えてきたから、向き合える部分があると感じました。人って完璧じゃないから、悩みながら生きていて、それは来栖さんもそうだし、千晴にしても「仕事が見つかったら、悩みがなくなる」わけじゃなく、新たな仕事に対する悩みが出てくる…。登場人物それぞれが、悩んだり、迷ったりする姿に人間味が感じられるし、多くの方に共感してもらえる作品になっていると思います。

――毎回さまざまな求職者が「シェパードキャリア」を訪れる、一話完結のストーリー展開も魅力の一つかと思いますが、全体を通しての注目ポイントも教えてください。

小芝 働いている職種や業界もですが、いろんなタイプの求職者がいて、抱えている事情や転職の動機もさまざまです。求職者が同じ業界の人で「わかる!」と思うことや、過去の自分の状況と「近いかも」と感じる人が登場して、考えさせられる面もあるかもしれません。私が演じる千晴を含めて、「悩みなく生きている人なんていないから、今、悩んでいても、焦らなくていい」と感じられる。一緒に考えて、前を向けるきっかけになるようなドラマじゃないかと思います。

全体を通しての見どころは、来栖さんが最初は本当に機械のような、感情なんてないみたいな“魔王”なんですけど、回が進むごとに人間らしい部分が見えてきます。表に見えているだけが、その人の全てじゃない。実は悩みや迷いを抱えている来栖さんの人間味が増してくることで、千晴との関係性も変化していきます。セリフといった言葉では表現されない感情の部分など、お芝居の面でも楽しんでいただけると思うので、ぜひ見届けてもらいたいですね。

『転職の魔王様』
出演:成田凌、小芝風花、石田ゆり子、山口紗弥加、藤原大祐、おいでやす小田、前田公輝 
毎週月曜夜10時(カンテレ・フジテレビ系全国ネット)
公式HP: https://www.ktv.jp/tenshokumao/
公式Twitter: https://twitter.com/tenshokumao   @tenshokumao
公式Instagram:https://www.instagram.com/tenshokumao/ @tenshokumao

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AUTHOR

鍬田 美穂


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