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UPDATE|2023/07/15

元力士芸人・義江和也『サンクチュアリ-聖域-』で人生激変「街で外国人から声を掛けられるように」

義江和也 撮影/松山勇樹



すでに一部で報じられているように、『サンクチュアリ-聖域-』はNetflixがクオリティを追求して制作費をかけ、空前のスケール感を打ち出すことに成功した。両国国技館や相撲部屋を模した特設セットはあまりにもリアルだと、目の肥えた相撲ファンからも評判を呼んでいる。

「すごいなと感じたのは、稽古のあとに入るための特製プールが用意されていたんです。火照った身体を冷ますことで、翌日以降は筋肉痛になりにくいと聞きました。あと専門の整体師さんが撮影現場にはいて、ちょっとでも身体に違和感がある場合はマッサージをしてくれるんですよ。これは本当にありがたい話。もう至れり尽くせりというか、実際の相撲部屋よりも環境的には恵まれているんじゃないですかね」

本作は大相撲協会のダークサイドにも容赦なくメスを入れている。特に相撲文化を知らない外国人からすると、八百長工作や稽古でのかわいがり風景はショックの連続かもしれない。義江は「自分は大学までしか相撲をやっていないので、アマチュアのことしかわかりませんが……」と前置きしつつ、自身の力士時代を振り返る。

「八百長なんて存在しないですよ。アマチュアですし。稽古は、強くなるためには必要なことなんです。当時の自分は歯を食いしばりながら、それでも強くなってやるんだと必死でしたね」

「演技のことは何もわからない」と謙遜する義江だが、相撲の世界を深く知るからこそ、深みのある力士像を演じられたのは間違いない。

【後編はこちら】相撲を諦め芸人に…『サンクチュアリ-聖域-』出演の義江和也が語る亡き父との約束「親父、見てるか?」
AUTHOR

小野田 衛


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