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UPDATE|2023/07/04

HKT48最後の1期生本村碧唯、異例の卒業ロード「将来アイドルのためのダンス教室を開きたい」

HKT48本村碧唯 撮影/大江麻貴・双葉社

7月17日の卒業コンサート、そして7月23日の卒業公演をもってHKT4「最後の1期生」本村碧唯がついにグループを去る。結成から12年目にして、HKT48の立ち上げメンバーは全員、卒業することとなった。

【写真】本村碧唯フォトブック『未来の手前』より珠玉のカット

本村碧唯の卒業ロードは異例中の異例だった。

発表したのは昨年11月。騒然となった客席が「卒業は来年の夏」という本人からのコメントを受けて、なんとも不思議な空気になった。

HKT48では卒業発表から卒業公演までは約2カ月、というのが定番になっている。ところが本村碧唯の場合、その4倍にあたる8カ月! これは本人の強い希望によって決まった長い長いファイナルカウントダウンなのだ、という。

本人いわく「卒業コンサートが、フォトブックが、という前にとにかく卒業までたっぷり時間をかけたい。これが卒業発表前に私が出した第一条件でした!」

いちばんの理由はちゃんとファンのみんなにお別れの挨拶がしたい、だった。お互いに卒業することをわかった状態でおしゃべり会などのイベントで会いたい。コロナ前と比べてイベントが減ってしまったいま、これはなかなか実現させるのが難しい。だからこそ8ヶ月間もの時間が必要だったし、結果的にたくさんのファンに会うことができた。

ファンを大切にすることはアイドルにとって当たり前の気持ちかもしれないが、HKT48の特に1期生からは、ファンへの想いがものすごく伝わってくる。よくよく考えたら、立ち上げの段階ではファンはほぼいなかったたわけで、応援してくれる人がいることのありがたみを1期生は誰よりも知っている。しかも、10年以上に渡って応援し続けてくれているファンも多いというから、相思相愛の物語に綺麗なピリオドを打つには、やはり8ヶ月というラストラン期間が必要だったのだ。

「一旦、離れていたファンの方も卒業と聞いて戻ってくれたりしたんですよ。とにかく、おしゃべり会ではたくさんの方が泣いてくださったんですけど、私はまだ卒業の実感が沸いていないから泣けなくて(苦笑)。私のことなのに、泣かないでって慰めることしかできなかった。実感って、いつ沸いてくるんですかねぇ」

7月7日には卒業を記念したフォトブック『未来の手前』(双葉社・刊)が発売される。「やり残したことがないように最後のわがままで出版をアピールしたら、実現しちゃいました」と笑う本村碧唯だが、出版されることはもちろん、出版記念イベントでまたファンに会えることを心から喜んでいた。ここまで喜んでもらえたら、まさに応援している方はファン冥利に尽きまくるだろう。

AUTHOR

小島 和宏


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