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UPDATE|2023/06/13

桜井日奈子、共演して実感した黒木瞳の凄み「母性みたいなものを現場で感じるんです」

桜井日奈子 撮影/武田敏将

デビュー当時、“岡山の奇跡”と称され、数多くのCMに出演。瞬く間にお茶の間の人気者となった桜井日奈子。2016年に俳優デビューを果たすと、数多くのドラマや映画で主演を務め、2023年も数々の作品に出演している。6月16日(金)より公開の最新作『魔女の香水』で、香水の力で懸命に未来を切り開いていく女性を力強く演じた彼女に、これまでのキャリアや、本作の出演で得たものなどを語ってもらった。

【写真】、“岡山の奇跡”と称される桜井日奈子 撮り下ろし写真【6点】

──桜井さん自身、普段は香水を使いますか?

桜井 この作品に出会うまでは全然つけてなかったです。恵麻が香水屋さんに行って、どういうふうに作られているのか、こういう香りがあるんだみたいなことをノートにまとめるシーンがあるんですけど、私も恵麻と同じように勉強しました。あと、平岡祐太さんが演じてらっしゃる横山社長が金木犀の香りをつけているんですけど、横山社長は恵麻が憧れる男性なので、私も金木犀の香りをつけてお芝居をしました。

──香水をつけると気分も変わりますか?

桜井 だいぶ変わりますね。香りから引き出されるものってあるんですよね。劇中に「香りは記憶を呼び覚ます力がある」というセリフがあるんですけど、恵麻が金木犀の香りをまとうことによって、横山社長への思いを表現できたというか、気持ちが湧いて出てくるみたいなところがありました。

──恵麻の運命を変える“魔女さん”こと香水商・白石弥生を演じた黒木瞳さんの印象はいかがでしたか?

桜井 黒木さんとは前にもご一緒しているんですけど、今回のようにしっかりと共演させて頂くようなシーンはなかったので、改めてオーラがすごいなと……。黒木さんと同じシーンの撮影は、ドライ(※カメラなしの通しのリハーサル)の段階から本気で、ずっと集中しているから、とにかく体力を使うんです。恵麻にとっての弥生さんって、私の母と重なる部分があって。黒木さんからも、そういう母性みたいなものを現場で感じるんですよ。「私は今、本当にすごい方とお芝居をしているんだぞ」っていう緊張感がすごかったですし、黒木さんだからこそ引き出してもらえる感情や表現もたくさんありました。
AUTHOR

猪口 貴裕

CREDIT

ヘアメイク/サカノマリエ、スタイリスト/阿井真理


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