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UPDATE|2023/06/05

上白石萌音、森七菜、原菜乃華…「次に来る女優」を次々と見出す新海誠の審美眼

『GIRLS STREAM』03 (玄光社)

日本映画の歴史に残る名作を次々生み出しているアニメーション監督・新海誠。美しい風景描写や独創的なストーリー展開などを得意とする作家だが、その真の強みは、すぐれた女優を見出す“審美眼”にあるのかもしれない。

【関連写真】爽やかなブルーのワンピースで表彰式に出席した上白石萌音

大前提として、新海監督の作品はオーディションでメインキャラクターの配役が決まることが多い。オーディションでは新海監督自ら審査を行い、キャラクターのイメージに合った役者を選出していく。

近年その規模が拡大しており、2019年公開の『天気の子』では2,000人、最新作『すずめの戸締まり』でも、1,700人を超える規模のオーディションが開催された。出世作となった『君の名は。』では、上白石萌音の強烈な存在感にほれ込んでヒロイン・宮水三葉役を託したという有名な逸話もある。

驚くべきは、新海監督が見出した才能がいずれも大出世を遂げていることだ。たとえば上白石は『君の名は。』出演から4年後、2020年に放送されたテレビドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)で本格的なブレイクを遂げた。

主演・佐倉七瀬役として佐藤健とのラブストーリーを演じた同作は、右肩上がりに視聴率が急上昇していく大ヒットドラマへ。上白石は「Yahoo!検索大賞2020」の女優部門賞に選ばれたほか、話題の賞をいくつも獲得することとなった。

また『天気の子』のヒロイン・天野陽菜役の森七菜も、輝かしい人気を得ている。彼女の場合は、2020年10月から放送された連続ドラマ初主演作『この恋あたためますか』(TBS系)が大ヒット。その効果によって、ORICON NEWSが発表した「2020年 ブレイク女優ランキング」では第1位に輝いた。


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