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UPDATE|2023/05/11

山田裕貴主演ドラマ『ペンディングトレイン』に期待したい、狂って壊れる人間関係

ペンディングトレイン(TBS)公式サイトより

4月21日からスタートした山田裕貴主演のドラマ『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』(TBS系)が日に日に注目度を高めている。本作は8時23分に発車したつくばエクスプレスの車両内に偶然乗り合わせた乗客達が、急に荒廃した世界にワープしてしまうというSF作品。

【関連写真】主題歌も担当、『ペンディングトレイン』で体育教師役を務める上白石萌歌

現在、3話まで放送されているが、ワープした先が未来であるのような描写もあったが、ハッキリとわかっていないため、「どこに飛ばされたのか?」、大前提として「なぜワープしたのか?」など考察できる要素が多い。実際、各話では伏線、ヒントが散りばめられており、それらを頼りに独自の見解を披露したり、意見を出し合ったりといった動きがSNS上で活発である。

どのような結末を迎えるのか気になるドラマではあるが、人間関係がいかに壊れていくのかにも注目したい。そもそも、ワープ先は森林の中であり、食料や飲み物も十分に持っておらず現地調達が必須。

3話では何とか食料状況は改善したかに思えたが、風呂にも入れず、服も満足に洗濯できない人達との共同生活は悪臭が予想され、ストレスなく過ごせる環境とはとても言えない。なにより、文字通り現実離れした空間に飛ばされたわけなので、正気を保ち続けられる方がおかしい。人間が追い詰められた時、いかに残酷に、暴力的に、ずる賢くなるのか、そんなハードな展開を待ちたくなる。

“いきなり未来にワープ”という展開を聞くと漫画『漂流教室』が思い出される。同作では小学校が校舎丸ごと未来にワープしてしまうが、そこで教師達は正気を保てずに自殺したり殺し合ったりなどして全員死ぬ。取り残された子供達も冷静さを失い、子供を十字架に張りつけにして火あぶりにしたり、ペストに感染した疑いのある子供を殺したりなど、残虐極まりない行動を見せている。
AUTHOR

望月 悠木


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