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UPDATE|2019/07/21

テレビ朝日アナウンサー 三谷紬“AbemaTV”を語る「フットワークの軽さがインターネットテレビの魅力」

三谷紬 撮影/武田敏将



──『Abema的ニュースショー』のメインMCは千原ジュニアさん。

三谷 生放送の2時間番組で、しっかりジュニアさんをサポートできるのか不安でした。すごく頭の回転が速い方ですからね。番組が始まって半年が経ちますけど、いまだにジュニアさんにおんぶにだっこな状況で、自分の役割をこなすことに精一杯なので、もっと成長しなきゃいけないなと思います。

──『Abema的ニュースショー』で印象に残っている回は?

三谷 川崎殺傷事件の「(犯人は)1人で死ぬべき」論について、約30分にわたって論客のみなさんが議論した回です。事件の4日後、現場取材に行って、周辺に住む人や献花に訪れた人に話を聞きました。スタジオでは私にも意見を求められるのですが、現場に行ったことで自分なりの意見を言えたのかなと思います。ジャーナリストの大谷昭宏さんがコメンテーターとして出演してくださった際に、「アナウンサーは現場に行って考えたことをスタジオで自分の言葉として伝えることのできる職業」と教えてくださいました。それから現場に行くときは情報を集めるだけではなく、何を感じ、何を考えたのかを大切にしています。

──どういうときにインターネットテレビならではの良さを感じますか。

三谷 自分がポロっとこぼした言葉を企画にしてもらえることがあります。たとえばANA国際線で一部の座席指定を有料化するニュースを受けて、スタッフルームで制作の方と「自分だったら払うかどうか」を雑談していたんです。それが面白かったので、「ロケに行きましょう」と提案して、すぐに浜松町に行って、空港利用者にお話を伺いました。ふと気になったことを企画にできるフットワークの軽さは、インターネットテレビならではですね。

──『Abema的ニュースショー』の見どころを教えてください。

三谷 地上波では見られない切り口の報道番組で、米朝首脳会談を取り上げたときは、あえて金正恩委員長の気持ちになってその心情を考察したVTRを放映しました。VTRは的外れかもしれないけどクスっと笑える内容で、そういう考え方もあるんだと知るきっかけにもなりますし、それに対してスタジオでは的を射た議論が行われます。ニュースに疎い人でも分かりやすい番組作りを目指していますし、若い世代の方や地上波とは違った目線を求めている方に見てもらえると、より楽しめる番組になっています。

▽三谷紬(みたに・つむぎ)
千葉県出身。法政大学卒業後、2017年にアナウンサーとしてテレビ朝日に入社。同年10月より『報道ステーション』の気象情報キャスターを務める。現在は『Abema的ニュースショー』、『AbemaNews』、『やべっちF.C.~日本サッカー応援宣言~』などを担当。
CREDIT

取材・文/猪口貴裕 撮影/武田敏将


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