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UPDATE|2023/05/06

舞台で活躍・高柳明音が語った“元アイドル”という肩書き「今でもSKE48に感謝している」

高柳明音 撮影/山田健史

2021年にSKE48を卒業し、現在、舞台を中心に活動している女優・高柳明音。5月3日から東京・三越劇場で上演されている『ホロー荘の殺人』、そして7月にはW主演作・キ上の空論10周年記念公演『「幾度の群⻘に溺れ』も控えている。今回、そんな彼女に舞台、そして女優活動への意気込みを聞いた。

【写真】『ホロー荘の殺人』ではミッジ役を演じる高柳明音【10点】

アガサ・クリスティーの名作長編小説を舞台化した『ホロー荘の殺人』。本作は、1951年にアガサ・クリスティー自身が執筆して戯曲化された他、映画や TV 作品として映像化されるなど、高い人気を誇る作品の一つ。高柳が演じるミッジ・ハーヴェイは「作品の中で『珍しくこの家系の中でまともよね』というセリフがあるくらい、登場人物の中では唯一のまともな人間」という役どころだ。

同役について高柳は、「貴族が多い中、ミッジは貴族の血が半分しか流れていない存在なので、庶民の気持ちを表現しています。叶わぬ恋をしているところも個人的にはいいなと思っています」と口にする。

「私が今までにあまりやったことがないような作品なので、見に来てくださった方がどんな気持ちになるのかすごく気になります。感情をたくさんかき乱せたらなと思っているので、覚悟しつつ、楽しみに来て下さったらうれしいです」と気合十分。

取材時点では、通し稽古を行う前の段階だったという本作だが、キャスト間は早くも和やかなムードだったという。「すごく穏やかな雰囲気です」と現場の様子を明かし、「私も30代になって、他の現場では大人な方の立ち位置が多くなってきましたが、今回は年少組。初心に帰って、『まだまだだ』という気持ちで頑張っています」と続ける。

主演の凰稀かなめを始め、紅ゆずる、旺なつき、綾凰華と、本作に出演する女優陣は高柳をのぞいて宝塚歌劇団出身者ばかり。共演者については「本当に気品あふれる方々なんです。関西出身の紅さんはおちゃめな印象もあったりして、皆さん優しいです」と笑顔を見せる。

稽古中は共演シーンの多いキャストと過ごしていることが多いそう。「相手役の林翔太さんや中尾隆聖さんは席が近いんです。後ろから中尾さんの笑い声が聞こえると『あ、フリーザ様だ』って思います(笑)」と、中尾隆聖が『ドラゴンボール』で声を演じたお馴染みの悪役を感じながら、稽古に励む日々だ。

上演を前に高柳は「ミステリなので犯人探しも楽しんでほしいですが、人と人との感情のぶつかり合いが描かれた人情劇の部分も伝わるといいなと思っています」と観客の反応を楽しみにしていた。

AUTHOR

山田 健史


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