FOLLOW US

UPDATE|2023/03/07

くりえみが語る、起業家で“脱ぐ”ことのジレンマ「『落ちたな』と見られることも」

くりえみ 撮影/山田健史

“SNSのフェチ天使”とも呼ばれるグラビアアイドルで起業家のくりえみが、自身の3rd写真集『革命家』を2月14日に発売した。「当たり前を当たり前だと思わない概念」を発信する彼女らしいタイトルが付けられた本作では、男性だけでなく女性にも憧れてもらえるような内容を心掛けたという。今回、本作に込められた思いから現在の活動に至るまでの経緯、彼女の起こす「革命」の原動力まで、本音で語ってもらった。

【写真】挑戦を恐れない“革命家”、くりえみ撮りおろしカット【10点】

──『革命家』と名付けられた今回の写真集について、前作との違いを意識した点はどこかありますか。

くりえみ 前作『くりめぐり』の写真は全部ノーレタッチで、シワもシミも含め、そのままの肌の「生っぽさ」を意識していました。今作はそれとは違い、しっかりと綺麗に作り込むことをテーマにさせてもらっています。前回はどちらかと言うと男性目線の写真集だったと思うんですが、今回は女性にも憧れてもらえるような写真集を意識しました。

──男性ウケと女性ウケで、具体的にはどんな違いがあると感じていますか?

くりえみ 写真のアングルは大きな違いの1つだと思います。同じ衣装で同じ露出度であっても、撮り方次第でまったく変わってくるんです。例えば、男性目線では胸やお尻といった性的なパーツに目が行くようなことがあると思います。私もセクシーなことは好きなのでそれを否定するつもりはまったくありませんが、女性はどちらかと言うとボディラインのバランスなど、体全体を見ている気がします。綺麗だしエッチだけど、女性が見て「こういう体、良いな」と思ってもらえるような見せ方は心掛けましたね。

──男性ウケ・女性ウケの視点はどのように養っていったんですか?

くりえみ 自分はもともと女性を性的な目で見たい気持ちが強いので(笑)、自己表現をする時にも男性視点で考えることが多かったんです。ところが、自分を発信したりメディアに出させてもらったりしていく内に、「あまりローアングルで撮るのはやめなよ」と苦言を呈されることもありまして。私は好きでやっていたことだし、もっとやりたかったんですけど、攻めた表現をしすぎると出版社さんによっては扱いづらくなることもあるみたいで……。認知度が上がってメジャーになればなるほど「脱がないでほしい」と言われることはありますね。最初は私も反発していたんですが、最近はただ露出を増やす見せ方ではなく、女性視点でいいなと思える見せ方もあるのかなと思うようになってきました。

──ご自身で会社経営などをされていることもあって、プレイヤー視点だけでなく、経営側の視点にも寄り添えるようになったということでもあるのでしょうか。

くりえみ 私自身はもっと脱いでもいいと思っていますしそれに誇りも持っていますが、周りはそう見ないんです。「もっと脱いじゃったか」「落ちたな」「ここまでやっちゃったら地上波は難しいでしょ」と見られることもある。自分の「好き」だけを発信していると失うものもあるということに気付いたので、周りの大人たちのために好きなことを抑えています(苦笑)。

──作品のタイトルにもある「革命」という言葉は、起業をされたことや新しい事務所に所属されたということも含まれるかと思います。くりえみさんの中ではこの言葉をどのように捉えていますか。

くりえみ 「当たり前を当たり前だと思わない概念」がすごく大事だと思っているんです。私も徐々に露出を減らしてはいますが、「どれだけ露出しても綺麗だったらアートなんじゃないか」という気持ちは変わらずあります。他にも、会社をやっていると「この事業は無理だよ」と言われることもありますが、「無理なことはない」と私は考えています。視点を変えるだけで無理なことも可能になるし、不可能なことはない。「当たり前を当たり前だと思わない概念」を身につけることが、私の中での「革命」です。

CREDIT

取材・文・撮影/山田健史


RECOMMENDED おすすめの記事