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UPDATE|2023/03/17

竹内涼真が解離性同一性障害の難役に挑戦「固定観念を捨てる大切さを学んだ」

竹内涼真 撮影/西邑泰和

竹内涼真が、3月24日(金)20時からテレビ東京系でオンエアされるサスペンスドラマ『ペルソナの密告 3つの顔をもつ容疑者』で、解離性同一性障害(DID)の青年を演じる。主演・沢村一樹演じる元刑事が追う連続誘拐事件の容疑者、という役どころだ。いくつもの人格を演じ分ける難役に挑む竹内に本作について、意気込みや役作りについてなど話を聞いた。

【写真】複数の人格が入れ替わり出現する難役に挑戦、竹内涼真のドラマカット【8点】

本作で竹内が演じるのは、複数の人格が入れ替わりに出現する解離性同一性障害(DID)を抱える青年・元村周太。その交代人格には暴力的な青年・バクや瞬時に物事を暗記する事ができるなど天才的なIQをもつ少年・カブトといった年齢も個性も全く異なるキャラクターが登場する。

「DIDに関する資料を読み込んだり、実際にDIDの子供たちと触れ合う機会があり、一緒に遊ぶ中でたくさんヒントをもらいました。元村がなぜDIDという症例を抱えるようになったかという理由には、幼少期の辛い経験が影響しているんです。自分に足りないもの、満たされないものを一生懸命、無意識のうちに埋めていて、自分の感情を押し殺してしまった結果、自分を守るため、自分への愛情を勝ち取るために新しい人格が生まれたんじゃないかなと思いました。それぞれ喋り方やしぐさ、正確も全然違いますが、目的というか物語のゴール、向かっている方向はみんな同じなんじゃないかと。そういった感覚で、交代人格の一人一人は僕がこだわって作りました」

複数の人格が入れ替わり、豹変する瞬間が一番の見どころになっていると語る。

「監督から、人格が変わる瞬間の目にこだわりたいと言ってくださったのでそこは意識しました。出来上がったものを見ると、鋭くなったり、優しくなったと感じるかもしれませんが、僕のなかでそういった意識はあまりなくて。ただチェンジした瞬間、切り替わった人格がいきなり喋り始めるのではなく、少し余白が欲しいということなのかなと思ったので、そこには一生懸命応えています」

竹内演じる元村が連続誘拐事件の容疑者として取り調べを受けることになったことから、物語は動き出す。元村が事件にどう関わっているのか。それが事件の鍵になるが、真相に迫る元刑事で今は一人娘を育てる専業主夫・獅子舞亘を演じる沢村一樹とは、本作が本格初共演だ。


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