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UPDATE|2023/03/22

女優・畑芽育が複数の人格を持つ女子高生役に「竹内涼真さんの熱量の高いお芝居に圧倒された」

畑芽育 撮影/西邑泰和



「私も自分のなかで作り上げてきたものがありましたけど、それ以上の熱量を持ってやらなきゃダメだなと。自分の甘さを実感しました。お会いするまで、監督から竹内さんは『でかい』と何回も言われていたんですよ(笑)。『でかいから気をつけろ』って言われて不思議に思っていたんですけど、どこにいても竹内さんがそこにいるって分かる存在感に加えて、熱量の高いお芝居。確かにこれは気をつけるべきだなって思いました」

演じる音には幼い女の子の交代人格が存在する。複数の人格を演じ分ける、これまでにない役柄には「一皮むけた感覚がある」とも語る。

「今回自分がやった役は、これからの役者人生の糧になると感じています。共演者の方々から吸収するものもすごく多かったです。制作チームのグループ感というか、みんなで一つの作品を作り上げていくこと。取り扱う題材がすごく繊細なものなので、皆さんいつも以上に真剣でその一員に入れたことが貴重な経験でした。今度、どんな役が来ても怖くない。そんな自信がつきました」

本作のオンエア直前、3月3日にはヒロインを演じた映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』も公開。同じ女子高生役だが「天と地くらい違いますよね」と笑う。

「『なのに、千輝くんが甘すぎる。』はキラキラした女子高生だったのに、今回はDIDの役。そのギャップに皆さんが驚いてくれたらうれしいです。『これ、本当に同じ子?』とアッと言わせたいですね。今回、台本をもらったときから難しいけれど達成感は絶対あるはずと思っていたんです。想像以上に自分でもよくやったなと感じているので、自分のことを褒めてあげたいです」

自分へのご褒美は?と尋ねると「アイスかなぁ」と笑顔を見せた。

「最近、自分のことをすごく褒めるようにしているんです。少しでもいいことをしたらちょっとお高めのアイスを買って、自分の機嫌を取っています(笑)」

そんな畑は「2時間ドラマなのがもったいないくらい、いろいろ凝縮されている」と改めて本作をアピールする。

「サスペンスとしての部分も面白いと思いますし、人間味あふれる表現やお芝居にも注目していただきたいです。今回、自分としては新たに挑戦することに対して不安にならないことの大事さを学んだ気がしています。最初はDIDと症例を抱える役に不安しかなかったけれど、怖がらずに飛び込んでみたら大きな一歩になりました。まずはやってみるという気持ちを今回の作品で培えたかなと思っています」

取材・文/吉田光枝

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