FOLLOW US

UPDATE|2023/02/21

ジャルジャル考案のお笑い新人大賞でピン芸人・バリボ山本が優勝「一人で先が見えなかった」

『第19回祇園お笑い新人大賞』で優勝したバリボ山本(中央)



4組目は、一日三色。ボケの松村ボルテージが、現在の相方である佐藤健(『るろうに剣心』で有名な俳優の佐藤健ではない)のツッコミに惚れ込んで結成したコンビだ。しかしその後、佐藤はある2つのパターンでしかツッコめないことが判明。漫才中もその2パターンで乗り切ったものの、松村は「本来やりたいネタではないんですけど、できる限りのことはやりました」と浮かない表情を見せる。

5組目の諸田・津沼は、勢いのあるツッコミをする諸田と前のめりなボケを見せる津沼によるコンビ。結成1年目で進出した2020年の大会では徐々に舞台の後ろに下がってしまい、最下位という残念な結果になった。その悔しさを繰り返さないようにと自主ライブでネタを磨き、再びこの舞台に帰ってきたのだが……。

6組目は結成2週間で決勝に進んだ、なにわブラザーズだ。Liamの話す英語をボケだと思い込んでいるタケと、日本語をまったく理解できないLiam。傍から見ると噛み合っていないように見える漫才を力づくで披露すると、東野は「どこまでがボケなのか、わからないところもありましたね」とコメント。

7組目は、敗者復活戦を勝ち抜いたパワージャングル。2020年に続いて2度目の決勝に、ガッツポーズをしながら登場。関西出身のボケ・盛山と、東京出身のツッコミ・関は勝ち上がった勢いそのままに漫才を披露するものの、段々と2人の掛け合いが噛み合わなくなり、最後は言い合いに。ネタ後も「ちゃんとやれよ」(盛山)、「自分が正しいと思うなよ」(関)と罵り合う2人に、東野は「まだ漫才が続いてるのかな」と話しかけ、場を収めようとした。

8組目は、2020年に続いて2度目の決勝となったヤングマッスル。小江出が本番前、袖で「絶対優勝するぞ」と叫んだことで声を枯らしてしまい、実力を発揮できなかった。さらにネタ終了後、ツッコミ・助にもハプニングが起こってしまい、散々な結果になる。

トリを務めるのは、人気コンビのチェリーベリー。アイドル的な人気を誇るちえりとツッコミの別府による男女コンビは、テレビ番組のレギュラーを7本持つ売れっ子。しかしネタ後、別府に「お前」と言われたちえりが「解散しましょう。ネットニュースにしてください」と言い出す一幕も。東野が「そういうやりとりは楽屋で」とたしなめると、ちえりは「東野さんって絶対女心がわからないタイプですよね」と勇んで返した。

今回の審査を行うのは会場の観客と配信の視聴者。投票の集計中には、2020年に優勝したタッチワゴンがリズムネタを披露したのだが、前大会同様、今回もネタを何度も繰り返そうとして、MC陣を困らせた。投票の結果、優勝はバリボ山本に決定。大きな拍手が起こる中、登場した山本は頭を抱えて喜びを噛み締める。そして、「コンビを組んで漫才やってたんですけど。ピンになって先も見えなくて。やっててよかった」と嗚咽しながら絶叫する。

東野の「お客さんに(言葉を)もらう?それで終わろうよ」と言うと、山本が再び観客と掛け合い、会場は一層の大きな拍手に包まれた。

【あわせて読む】『ドリーム東西ネタ合戦2023』が放送決定、千鳥、ニューヨーク、見取り図など人気芸人30組が集結

RECOMMENDED おすすめの記事