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UPDATE|2022/12/20

乃木坂46アンダーライブ完遂、中村麗乃「頑張り続けること、努力し続けることを諦めなかった」

乃木坂46『31stSG アンダーライブ』最終公演



ノリのよいBGMに乗せて向井葉月が「私たち10人が乃木坂46に新しい風を吹かせ、そして皆さんを光輝く未来へとつれていきます!」と力強く宣言すると、3期生楽曲『三番目の風』、4期生楽曲『4番目の光』を歌唱。各期ごとの大切な楽曲だが、3期生と4期生のみで構成される今のアンダーメンバーだからこその強い思いも伝わる選曲に、観客もペンライトを力強く振ることでその思いに応えていく。さらに、『Under’s Love』では今年卒業した和田まあやの意思を継ぎ、激しさと同時に指先にまで神経の行き届いたダンスでこの曲を見事に表現してみせた。

MCでは、ツアー中の怪我でいくつかの公演を休演していた北川悠理がこの日から復帰したことに触れ、「こうしてステージに立てて本当に、本当にうれしいです」と感極まる北川に客席から温かな拍手が送られる。矢久保美緒や伊藤理々杏、向井が本日の公演への意気込みを口にしたあとは、ユニットブロックに突入。

まずは吉田綾乃クリスティー、佐藤璃果、中村が『路面電車の街』をしっとりと聴かせると、続く『満月が消えた』では北川、佐藤楓、松尾美佑が激しいロックダンスを交えてパフォーマンス。『行くあてのない僕たち』では黒見と矢久保が力強い歌声を響かせ、『コウモリよ』では激しいメタルサウンドに乗せて伊藤と向井がパワフルなダンスと圧巻のボーカルワークで観る者を圧倒させる。この曲では黒見と矢久保もダンス&合いの手で華を添え、ユニットブロックを盛大に盛り上げた。

今回のアンダーライブでは公演ごとに、メンバーがひとりずつ決意表明を告げる場面が用意された。最終日は松尾の番で、彼女は過去の葛藤を吐露しつつも「私は今が常に一番楽しいです。今を楽しむことに精一杯で、その先のことに不安を感じることも忘れてしまったりします。下を向くわけでも、上を見るわけでもなく、私は今自分が見えている景色を全力で楽しみながら、歩いたり走ったり、マイペースに自分の道を進んでいこうと思っています」と宣言。そんな頼もしい言葉に、フロアからは盛大な拍手が送られた。

10人の歌声にスポットを当てるブロックでは『明日がある理由』『いつかできるから今日できる』を披露。メンバー1人ひとりのソロパートが用意されることで、彼女たちの歌い手としての成長もじっくり感じ取ることができたことだろう。その後、クリスマス目前ということもあり、メンバーがサンタ帽を被った『Am I Loving?』では、曲中にタップダンスやカップスパフォーマンスを交えた見応えのある演出も用意。さらに、『13日の金曜日』『初恋の人を今でも』ではクリスマス色を強めたアレンジで多幸感が増していき、『全部 夢のまま』でライブはついにクライマックスを迎えた。

CREDIT

文/西廣智一


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