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UPDATE|2022/12/10

唯一無二の魅力、モーニング娘。 加賀楓が“苦労人”から愛されアイドルになるまで

モーニング娘。'22加賀楓 加賀温泉郷メモリアルフォトブック『加賀は引力』(オデッセー出版)

モーニング娘。’22の加賀楓が、12月10日(土)の日本武道館公演をもってグループを去る。

【関連写真】最新写真集からお気に入りカットを披露する北川莉央

現在、23歳。ハロプロ研修生期間を含めると10年以上のアイドル生活に終止符を打つ加賀。卒業発表時に「自分に出来ることは全てやり尽くした」と心境をつづり、卒業後はダンスを勉強し直す予定だという。本稿では加賀のこれまでの経歴や功績を振り返りつつ、苦楽を共にした横山玲奈と北川莉央の証言によって“知られざる素顔”に迫っていきたい。

“苦労人”。気がつけば、このフレーズが彼女の代名詞になっていた。2012年にモーニング娘。のオーディションを受けたことがきっかけでハロプロ研修生入りした加賀は、キレのあるダンスと凛とした存在感で頭角を現す。℃-uteやモーニング娘。のツアー帯同メンバーにしばしば選ばれ、2015年には「Hello! Project 研修生発表会~春の公開実力診断テスト~」でベストパフォーマンス賞を獲得した。

しかし「デビュー待ったなし」と言われながらも、アイドルの神様は甘くなかった。後輩の研修生たちに次々と先を越され、仲間の中にはハロプロを去る者も現れる。『Top Yell 2017年3月号』(竹書房)の中で加賀自身が語ったことによると、16年4月に高校2年生になったことで将来に対する不安が肥大化。とうとう「辞めさせてください」とマネージャーに相談したが、「もうちょっと頑張ってみない?」とに留意されたという。

そんな彼女がモーニング娘。’16の13期メンバーに正式決定したのは同年12月のことだった。このとき、同時にグループに入った横山玲奈は次のように振り返る。

「加賀は最初からすごかったですよ。ファンの人は『ついにあの加賀ちゃんが!』と盛り上がっているわけです。歌もダンスも研修生時代からめちゃくちゃ上手だったし、ツアーに帯同していたので最初からメンバーとも打ち解けていましたからね。一方で私は研修生になって4カ月くらいで昇格したものだから、正直知名度も全然なかった(笑)。何をやっても敵わないというのが加入当時の印象でした」

17年12月にボーイッシュな魅力で人気を博した工藤遥が卒業すると、加賀は「イケメンキャラ」「クールビューティー」として女性人気が本格的に増え始め、グループの中でも唯一無二のポジションを確立。しかし同期の横山は、こうした加賀のパブリックイメージに対して違う見方をするようになる。

「私の中の加賀は1日25時間寝ているとか、家でゲームばかりやっているとか、クールととは程遠い感じ。楽屋では誰よりも声が大きいし、常にしゃべり続けています。なにしろ口癖が『ねぇ、聞いて!』ですから(笑)。あとは動画を観ながら笑い声を上げていることも多いかな? でも結局、そういったギャップも加賀の大きな魅力。誰だってギャップ萌えしちゃいますよ! 本人は何1つ狙っていなそうなのがまたずるい(笑)」

AUTHOR

小野田 衛


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