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UPDATE|2022/12/05

物価高騰が相次ぐ中、もやしが30円の理由「生産者には利益がなく、小売店も利益を削っている」

(C)AbemaTV, Inc.

毎週日曜正午より「ABEMA NEWSチャンネル」で生放送されている『ABEMA的ニュースショー』。4日(日)の放送では、様々なモノが値上げされる中、値段据え置きで販売を続ける“もやし”について議論がなされた。

【写真】千原ジュニアがもやし業界の現状に唖然、ほか番組カット【5点】

物価高騰が相次ぐ中、もやしはその逆をいき、約30年前は40円だった小売価格が現在は30円と値下がりしていることを紹介。一方で、もやし生産者協会は「安さばかりを追求していては、もう続けていけない状況です」と新聞に全面広告を出すなど、SOSを出さざるを得ない状況について、もやし生産者協会理事長の林正二に話を聞いた。

林は「もやしの水やりには重油を使う。1回の水やりで約14トンの水を使い、それを1日6回行うので、石油高騰が大きな痛手。さらに、原料の緑豆の価格が高騰し、約4倍まで上がっている。ダブルの価格高騰で非常にピンチに陥っているため、全面広告を出した」と窮状を訴えた。番組MCを務める千原ジュニアは「これだけすべてと言っていいくらい値上がりしているのに、小売価格は下がってるんですね」と唖然。

さらに、もやしが低価格を維持している訳については、「スーパーの野菜売り場で1日の買い上げ点数が多いのはもやし。お店側としては、お客さんが買ってくれる商品は1円でも安くしたい気持ちがある。そして、『この店はもやしが安くて買いやすい。他の商品も安いかな?』というイメージをお店に持つので、生産者の状況を理解していても、小売単価を上げるのは難しいようだ」と解説。

この話を聞いた千原は「もやし業界を救うために何が必要だと思いますか?」と尋ねる。林は「今のもやしの価格は正常ではない、と理解していただくことが重要。もやし生産者には利益がないし、小売店も利益を削って販売している。正常な価格になった時でも、引き続きもやしを買ってもらいたい」と呼びかけた。

千原は「よく考えたら、異常な値段ですよね」と理解を示した一方で、「『もやしは安い。30円で買えるものだ』と刷り込まれているから、これを頭の中から取っ払うことは難しい」と思い悩む様子で応じた。そんな中、コーナーの終盤では、「ジンギスカンのもやしってなんであんなに美味しいんやろ?微力ながら、もやしをたくさん食べさせていただきます」と明るく宣言し、締めくくった。

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