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UPDATE|2022/05/21

『ハケンアニメ!』吉岡里帆と中村倫也が体現するモノづくり現場で働く、心揺さぶる対照的な二人

(c)2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会

日本を代表するコンテンツの”アニメ”業界を題材とした映画『ハケンアニメ!』が、5月20日から公開された。

【写真】“モノづくり”に情熱注ぐ吉岡里帆&中村倫也出演の映画『ハケンアニメ!』

『ハケンアニメ!』の舞台となっているアニメ業界は、特殊なものに感じるかもしれないが、作品の構造自体は、“モノづくり”にかける人々の想いを描いたもの。いわゆる「お仕事映画」としての側面が強い作品ともいえるだろう。

町工場を舞台にした「下町ロケット」(2015)や出版業界を舞台にした「重版出来!」(2016)といった、現場と営業の気持ちが、ひとつに重なっていく王道的展開。この手のカタルシスは、日本人が大好きな展開ともいえる。

スピーディーな展開と、業界の最前線で活躍するスタッフたちが集結して制作された、本作オリジナルの劇中アニメ『サウンドバック 奏の石』と『運命戦線リデルライト』のクオリティ。切り離して単体作品としても通用するようにも思える作中アニメが説得力と娯楽要素を同時に向上させているのだ。

W主演として、吉岡里帆演じる斎藤瞳と中村倫也演じる王子千晴が、それぞれ異なる事情を抱えるアニメ監督の対決構造でありながら、ふたりの目指す方向は同じ。それはアニメで人々を感動させたいということ。

斎藤瞳は、元国家公務員でありながら、アニメ業界に足を踏み入れた異例の経歴の持ち主。新人の女性監督でありながら、ちょっと可愛いというビジュアルをフル活用したプロモーション展開に違和感を抱く日々が描かれる。

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