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UPDATE|2022/03/20

女優・伊原六花、原点であるダンスにかける想い「続けている限り“まだ自分は大丈夫”って思える」

伊原六花 撮影/西邑泰和

“バブリーダンス”で一世を風靡した女優の伊原六花。3月20日にはダンスシーンや手描きイラストなど、多彩な才能を詰め込んだ3rd写真集『R22』を発売する。今回、写真集の撮影裏や彼女のルーツを聞いた。(前後編の後編)

>>前編はこちら

【写真】飾らない素の表情が魅力的、伊原六花の撮りおろしカット【10点】

──『R22』は3冊目の写真集になりますが、1st写真集の頃とはグラビアに対する意識も変化しましたか?

伊原 高校を卒業するまで写真は友達とスマホで撮るぐらいでした。なので最初は、素敵な衣装とメイクでプロのカメラマンさんに撮っていただくということが恥ずかしかったですし、「どういう表情をすればいいの?」という戸惑いもありました。でも1st写真集から時間が経って、グラビアやお芝居には正解というものがなくて、自分の表現したいものを表現すればいいんだと分かってからは、逆に意識をしなくなりました。そういうことも含めて、『R22』では無理に自分を作っていない1冊になっていると思います。

──『R22』の撮影期間中、順に「ロミオ&ジュリエット」「友達」「音楽劇 海王星」と3本の舞台に出演しましたが、その経験が反映した部分もありますか?

伊原 あります。その3本がミュージカル、演劇、音楽劇と、それぞれジャンルも違ったんです。歌についても、お芝居についても、作品との向き合い方についても、多くを学べた1年だったので、そこで得られた感情が写真集にも出ているんじゃないかなと思います。その役によって顔つきも違うので、自分で見ても面白かったです。舞台は同じ役を稽古期間も含めて数か月やっています。それほど私は役に引っ張られない方ですが、1日の大半をその役で過ごしているとなると多少の影響は出ます。たとえばミュージカルの「ロミオ&ジュリエット」はジュリエット役で、しゃんと背筋が伸びて、笑顔が多くて、素に戻ってもハッピーな感覚が残っていました。対照的に「音楽劇 海王星」は、いつも猫背気味の病んでいる役だったので、伊原六花としては病んでいなくても、役柄の暗い部分は残っていたんです。そういうところが写真集にも無意識に表れている気がします。

──伊原さんはドラマや映画にもたくさん出演していますが、舞台をやっているときに、映像に対する渇望感みたいなものはあるんですか?

伊原 それは映像と舞台、どちらにもあります。小さい頃からミュージカルを習っていたので、芸能界に入ったときは、カメラの中でお芝居をするというのがどうしたらいいのか分からなくて。2021年は舞台を3作品やらせていただいて得られたものが多かったので、これを映像で活かせるんじゃないかと思って、今は映像をやりたい欲が強くなっています。これから撮影に入る映像作品にも、良い影響が出るんじゃないかなと思うと楽しみです。

CREDIT

取材・文/猪口貴裕 撮影/西邑泰和


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