1984年に女優デビューを果たし、現在までテレビや映画、舞台などの第一線を走り続けている南果歩。2月4日には、最新エッセイ『乙女オバさん』(小学館)を発売し、自身の出自から2度の結婚、突然の病、大切な人との別れなど…真っすぐに半生を綴っている。なぜ今、自伝エッセイですべてをさらけ出したのか? そして、コロナ禍で伝えたいメッセージとは……。(前中後編の後編)
【写真】歳を重ねるごとに一層美しさを増す南果歩の撮り下ろしカット【10点】【前編はこちら】南果歩が語る、幼少期から現在まで波乱万丈の女優人生「小さい頃の苦労経験は強み」【中編はこちら】南果歩がライフワークの海外一人旅を語る「初対面の人も平気、私はどこでも生きていける」――南さんは2度目の結婚で、2年半にわたってのロサンゼルス暮らしを経験します。海外での生活はいかがでしたか?南 そこまで一大決心ではないんですよ。たぶん基本がボヘミアンなので、住めば都と思っていますし、住んでしまえば楽しめます。現地でたくさんお友達ができたので、ロサンゼルスを離れるときは大お別れ大会でした(笑)。
――『乙女オバさん』に書いてありますが、アップルTVで配信予定のドラマシリーズ『パチンコ』の撮影で、2021年の1~3月までバンクーバーに滞在したそうですね。南 バンクーバーの冬は寒くて大変なんですけど、人はフレンドリーですし、食べ物は美味しいですし、地元の人たちとも顔見知りになったので、ここだったら住めるかもと思いました。
――言葉の壁は苦にならないんですか?南 英語は下手なんですけど、それは気にしないですね。たぶん間違ったことも言ってますし、聞き違いもいっぱいあると思います(笑)。