――また誌面では、随所で写真にキャプションが添えらえており、さらにはあとがきも掲載。いずれも本間さんが執筆されたそうですね。
本間 はい。自分が1冊の本になるというのは今回が初めてで、自分の言葉で自分のことを書くのも初めてだったのでとても良い機会をいただけたと思っています。この写真集を作るに当たって自分の心情をあとがきで全部整理できたと思うし、撮影中に感じたことや考えていたことをキャプションに落とし込むこともできたので、読んでくださる方は写真だけじゃなく私の中身も知っていただけると思います。
――ちなみに、キャプションを入れたのは本間さんの提案ですか?
本間 それはスタッフさんからの提案です。私が日頃から詩集を集めていたり、短歌や詩を趣味でやっているのを知ってくださっていて、「それを入れてみたらいいんじゃない?」という一言がきっかけで入れることになりました。
――スラスラと書けましたか?
本間 いえ、めちゃめちゃ悩みました……! ただ書くだけじゃなく写真とのバランスもすごく考えましたし、〆切の問題もあったんですよ。写真集を少しでも早く皆さんの手元に届けたかったので、撮影から出版までかなり短い期間で作っていただいたんですけど、おかげで私も急いで書き上げなきゃいけなくて、〆切に追われながら夜な夜な机に向かって作業していました(苦笑)。