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UPDATE|2021/02/21

タブレット純がムードコーラスに魅せられた人生を語る「幼少期から変わり者だという自覚はあった」

タブレット純 撮影/山上徳幸



タブレット純という人間をさらに読み解くべく、造形の深い7つのキーワードについて、答えてもらった。知れば知るほど、その鬼才っぷりが浮き彫りに…。

【国際プロレス】
涙ぐましい男達の自転車操業。片田舎の電柱に破れ色褪せたおどろおどろしいポスター。そういったものに長年惹かれている気がいたします。宮崎県在住のOBのマイティ井上さんとは折々電話でお話ししたり親しくさせていただいております。その魅力はプロ野球でいえば高橋ユニオンズか…。

【銭湯とサウナ】
銭湯はもはや人生の大部分を占めている気がいたします。まさに「銭湯は裏切らない」(立川談志さんのお言葉)。お休みの日には1日3回行くことも。しこたま飲んだ帰りの足でさらにサウナの駄目押しに行ってしまう悪癖が…。こればっかりはさすがに体が「やめてくれ」と訴えてくるのではつつしまなくてはと思います。

【ギター演奏】
ギターは独学。実はドレミもよくわからず弾いているのですが、長年接しているといきなりギターに引っ張られるというか、導かれるような瞬間もあり、そういう意味では人間関係に共通するものがあるような気がしています。

【二日酔い】
吐きそう、というのは25年くらいないかも。ただふわふわしているというか。これも結局朝からサウナでぎゅっとしぼって、午後2時くらいになってようやくその日初めての固形物、街中華のラーメンなんかを啜っている自分がおります。

【大竹まこと】
喩えが失礼かもしれませんが、RCサクセションの『ぼくの好きな先生』。あの歌に出てくる先生のような感じというか。ぼくはタバコは吸わないのですが、喫煙所にまぎれこんでドキドキお話させていただく時、職員室でない所でいいお話をさりげなくしてくださる方。心にいつも放課後を持つ、シャイで優しい方。尊敬しております。

【これだけは許せない!】
許せない、というほどではないのですが…。やたらツイッターやインスタ?で自分のこれから食べるランチやら、些細な取るに足らない行動を自撮りとかであげている芸能人。一般の方は別によいけれど、やはり舞台に立つ人はあれやこれやと話術で昇華してほしいな、と思います。

【2021年に挑戦したいこと】
漫画を描いてみたいです。物心ついた時から訳のわからない漫画を描いて兄たちに「なんだこりゃ」と言われていたのですが、また訳のわからない漫画を描きたい欲が。「静かに狂っている」そんな人達が好きで、そんな漫画が描けないかなぁ。

(Profile)
たぶれっと・じゅん:1974年、神奈川県生まれ。幼少期からAMラジオを通じて古い歌謡曲やムードコーラス、GSなどに心酔。高校卒業後は古本屋や介護職の仕事をしていたが、27歳のときに和田弘とマヒナスターズのメンバーに。グループ解散後はソロ活動のかたわら、お笑いの世界にも進出。ムード歌謡漫談という新ジャンルを確立し、テレビやラジオなどでマルチに活躍している。最新シングルは『東京パラダイス』。

▽『タブレット純のムードコーラス聖地純礼』
出版社 : 山中企画
発売日 : 2020年10月21日
価格:2200円
AUTHOR

小野田 衛


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