野田 話が飛ぶようだけど、少子化問題をずっとたどっていくと、精子と卵子にたどり着く。精子は言わば、砂浜の砂ぐらいあるのよ。でも、卵子は数に限りがある。だから、女性には自分の持つ卵子が希少だと知ってもらいたいし、大事にしてもらいたい。私が政治家としてできるのは、そんな大切な卵子を抱えている女性、特に出産適齢期の20代30代の女性をハッピーにすること。それが少子化対策の第一歩になるから。だって、何か不幸だと感じていたら、安心して子どもを産めないでしょう?
井上 確かに。
野田 そういう幸せの連鎖が国を守ることにつながると思っている。
井上 子どもを産みたいと思うことが、ですか?
野田 次に育つ人を守っていくことが大切だと私は考えているの。「国を守る」とは「人を守る」こと。領土も大切だけど、最終的に人がいなくなったら、国はただの土地。多くの人がこの国で子どもを産んで、育てたいと思える環境を作っていかないといけない。