今年9周年を迎える
HKT48。秋には新劇場のオープンも控え、HKT48はどう動き出しているのか…ドキュメンタリー形式で綴る短期集中連載がスタート。長年グループの活動を追い続けてきた元『週刊プロレス』記者で、『活字アイドル論』『ももクロ独創録』など多くの著書を持つ小島和宏氏がメンバーへの徹底取材を行い、HKT48の「今」に迫る。第五回目は、自粛期間中にオンライン演劇でチャンスを掴んだ、2期生の田島芽瑠に話を聞いた。(毎週土曜日午前7時公開)
【第四回はこちら】センター抜擢の直後に緊急事態宣言…HKT48の運上弘菜が語る「やっとステージに立てました」【写真】チャンスをつかんだ田島芽瑠HKT48に限らず、コロナ禍により活動が大幅に制限されてしまったアイドルグループは多い。いや、多いというか、ほぼすべてがそうなのである。
この連載でもお伝えしてきたようにHKT48では、新しい形での配信ライブとして歌に特化した『HKT48 THE LIVE』をスタートさせ、それに付随してボイストレーニングを強化するなど、表に出る部分でも、表には出ない部分でも、活動に制限がかかってしまった期間をも、今後の糧にすべく動いてきた。
そんな中で2期生の田島芽瑠は、さらに大きな一歩を「外」に踏み出そうとしていた。
自分から積極的に動いて、外部でのソロ仕事を展開してきたのだ。
「お芝居に挑戦したかったんですけど、こんな状況なので舞台の公演もなかなかないですし、そうなるとオーディションすらないんですよ。でも、ただチャンスを待っているだけっていうのも嫌なので、なにかできることはないかなって自分で探すようにしました。それとSTAY HOME期間からSNSを見てくださる方がすごく増えたので、自分からアピールもしていきました」
そう語る田島芽瑠は史上初の「Zoom演劇」として話題を呼んだ劇団ノーミーツの旗揚げ公演に出演して話題を集めた。これは劇団の存在を知った彼女が、みずからオーディションを受けたい、とHKT48の運営サイドにアピールし、見事、オーディションを勝ち抜いて手に入れた役柄。その後もオンラインショートドラマ『年下日記online』の主演に抜擢されるなど、順調に活躍の場を広げている。