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UPDATE|2020/07/17

【ライブ詳報】欅坂46 初の無観客配信ライブで約30万人魅了、覚悟とともに改名・再出発を発表【写真10点】

撮影/上山陽介


和やかな時間が終わり、ライブは後半戦へ。機関車の汽笛が鳴り響くと、グレーの新衣装に着替えたメンバーは「大人は信じてくれない」を披露。ステージ前を炎が這う中、センター山﨑天は悲しみや怒りをたたえた真に迫る表情で楽曲を歌い上げた。落雷音と共に水が降りしきるステージが登場すると、「避雷針」のイントロが流れだす。メンバーはセンターの渡邊理佐を引きずるようにして雨の方へと突き進んでいく。水面に歌詞がプロジェクションマッピングで映し出される幻想的な空間から、彼女たちは冷たく鋭い表情をのぞかせた。

張り詰めた雰囲気から一転、雨の止んだステージに一人たたずむ小林由依が枯れ葉を吹き飛ばすと、「風に吹かれても」のエネルギッシュなステージが始まる。重機やコンテナが設置された舞台には火花の特効も舞い、メンバーは手を繋ぎ元気いっぱいに飛び跳ねた。

壮大な音楽が流れると、ライブはいよいよ最終局面に突入。メンバーはスポットライトを浴びながら、横一列になって会場の端から勇み立って歩きだす。ずらっと並んだスタンドマイクとMA-1の前に到着すると、衣装をつかみ颯爽と着込んでいく。最後に赤のMA-1を羽織った小林にカメラがぐっと近づくと、威嚇するように勢いよくキックをかまし「ガラスを割れ!」を歌いだした。ミュージックビデオさながらのスタンドマイクを使ったパフォーマンスや、会場の端から端まで走り抜ける気合いたっぷりの熱演をぶつけていく。さらに、これまで使ってきた舞台装置の特効もフル稼働。すべての力をぶつけるようにして、最高潮の盛り上がりを一丸となって作り上げていった。

熱いパフォーマンスのあと、メンバー全員がラインナップ。キャプテン菅井が息を整えながら、ここまで視聴してきたファンへの感謝を述べる。まっすぐにカメラを見据えた彼女は「ここで、私たちから皆様にお伝えしたいことがあります」と前置きしてから語り始めた。

「私たち欅坂46は、5年間の歴史に幕を閉じます。そして、欅坂46とは前向きなお別れをします。10月に予定している欅坂46のラストライブにて、その活動に区切りをつけさせていただきます。そして、新しいグループ名となり、生まれ変わります」。

菅井は、この決断をすぐに受け入れられるメンバーばかりではなかったという。欅坂46に対するに強い思い入れを持ち、大好きな欅坂46をずっと守ることができたらと考えて活動してきたという彼女は、「グループとしてもっともっと強くなるための決断だと、今日までスタッフさん、メンバーと話し合った結果、今は思いを決めています」と心境を述べる。

そして「欅坂46だからこそ叶えられた夢が沢山ありました。今ここにいないメンバー含め、応援してくださった皆様がいたからこそ叶えられたことがたくさんあります。心強いメンバーや素敵な楽曲、クリエイターチームの皆さま、そして数えきれないくらいの応援してくださる皆様と出会えたことは本当に誇りです。欅坂46に出会ってくださって、好きになってくださって、支えてくださって本当にありがとうございました」と涙ながらに感謝を伝えた。
欅坂46
CREDIT

撮影/上山陽介


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