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UPDATE|2020/03/15

安倍首相の実弟、岸信夫議員が語る政治と家族(2)「出馬そのものが義父との公約違反だった」

左から井上咲楽、岸信夫 撮影/松山勇樹 



井上 反応はありましたか? 私の周りはなかなか政治に興味を持ってくれる若い人が少なくて……。

岸 岩国市の街中でベンチに座って休憩していたら、高校生たちから「あ!」「ポスターの人?」「本物?」と言われたりしてね。「そうだよ」と。

井上 和やか(笑)。地元の若い人と話たりするんですか?

岸 案外、向こうから話しかけてくれますね。うれしいことに。

井上 でも、岸さんがベンチに座っていたら、びっくりしますよ。「本物?」って聞きたくなる気持ちも分かります。

岸 それがきっかけで、政治のことに興味を持ってくれるなら、うれしいね。

井上 最後に、政治家として今後成し遂げたいと考えていることを教えてください。

岸 憲法改正です。私1人の力ではどうしようもない部分はありますが、日本の国柄、近隣諸国との関係、特に中国との関係を考えると、今本当に日本は危機的な状況にあると思っています。自分たちの国をしっかり守っていけるような国であり続けられるかどうかという問題に憲法は当然、深く関係してきます。国民の皆さんに支持されている憲法であるために、議論を深めていきたい。そのうえで、いろんな方に納得していただけるような憲法改正をしていくこと。これが日本を本当に強い国、たくましい国にしていくために必要なプロセスだと思っています。

井上 憲法改正に対するアレルギーみたいなものがある中で、憲法審査会の審議もなかなか進んでいきません。国会議員の人たちが議論しないことには、国民の理解も深まらないのではと感じています。

岸 世論調査を見ると、「憲法改正について議論すべきだ」という声が増えていますから。まずは今国会でどこまで議論が進むのか。これは安倍政権のもとで憲法改正ができるかどうかに関わってきます。もう少し強い努力をしていきたいですね。

(文/佐口賢作)

▽井上咲楽(いのうえ・さくら)
1999年10月2日生まれ、栃木県出身。A型。現在は『アッコにおまかせ』(TBS)などバラエティ番組を中心に活躍。
Twitter:@bling2sakura

▽岸信夫(きし・のぶお)
1959年4月1日生まれ、東京都出身。自由民主党所属の衆議院議員。住友商事を経て2004年の参議院選挙で初当選。2012年に衆議院議員に。外務副大臣などを歴任し、現在は衆議院議院運営委員会筆頭理事。
CREDIT

文/佐口賢作 撮影/松山勇樹


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