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UPDATE|2024/07/07

次世代のSNSスター、ゆでたまごの壮絶な半生「中学2年のとき体重が17kgまで落ちICU入り」

ゆでたまご 撮影/松山勇樹



 光が見えない暗闇の中、もがくだけしかできない毎日だった。しかし高校に入学したあたりから、徐々にではあるが心身の健康を取り戻し始める。体重も頑張って42kgまで増やした。

「やっぱり、学校にいるときはその中の世界がすべてなんです。決められた小さなルールがあって、その中で1人浮いていると変人扱いされて。だけど実際に社会に出てみると、そんなことはまったくないわけじゃないですか。大人になれば環境なんて自分でいくらでも選べるわけですし。気にくわない人が出てきても相手にしなければいいだけであって、学校が嫌だったら逃げちゃえばいい。それは昔の自分にも言いたいし、この記事を読んでいる方でいじめに悩んでいたら、そう伝えておきたいです」

 のちに歯科助手として働いていた頃も、同僚から陰湿ないじめを受けた。父が庭で焼いた焼き芋を職場に持っていったところ、「院長に色目を使っている」と非難されてしまう。このときは他の歯科医院スタッフにも同様におすそ分けしたというから、完全な難癖といっていい。「たぶん空気を読めてないというか、私にも原因があるんだと思います」と本人は語るが、「それはまったくないと思いますよ」と返すしかなかった。実際、話をしていてもバッシングされる要素は何ひとつ見つからなかった。

「高校を卒業してからは、お仕事を転々としていましたね。最初は外資系のコーヒー屋さん。そこはパンケーキがすごく美味しいと評判で、当時は私もパンケーキにハマっていたから就職したんです。だけどあまりにも職場環境がブラックだったので、1年で辞めました。そこからは歯科助手をやったり、友達に誘われてキャンペーンガールをやってみたり……。そうこうするうちに、配信動画を制作する会社に入ったんです。仕事は完全に裏方だったんですけど、これがきっかけで自分もTikTokを始めるようになるんですよね」

 記事後編では、“インフルエンサーとしての飛躍と戸惑い”“活動休止宣言の裏にあった想い”“今後の夢とビジョン”などが本人の口から明らかになる。

【後編はこちらから】フォロワー213万人 次世代SNSスター ゆでたまご、誹謗中傷→活動休止を救ってくれた人
AUTHOR

小野田 衛


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