10月18日(金)、カントリー・ガールズの活動休止が発表となった。2014年に活動開始し、紆余曲折がありながらも、カントリー娘。の歴史、そして“ももちイズム”を継承し、ファンを魅了し続ける彼女たちの歩みを振り返る。
カントリー・ガールズを知らなくても、カントリー娘。という名前を聞いたことがある人は多いかもしれない。田中義剛プロデュースのもと、1999年から活動を開始したハロー!プロジェクトのグループだ。2007年にはメンバーが里田まい一人となり、長いあいだ活動休止状態となっていたが、2014年、里田が夫の田中将大と渡米するにあたって新メンバーが募集される。
そのオーディションでは該当者がいなかったものの、Berryz工房の無期限活動停止を翌年に控えていた嗣永桃子、ハロプロ研修生から稲場愛香と山木梨沙、当時開催されていたモーニング娘。オーディションの応募者から森戸知沙希、島村嬉唄、小関舞の6名で再始動。
グループ名は「世界に羽ばたくグループになるように」と、カントリー・ガールズに改められた。そしてその年末、彼女たちはデビュー曲「愛おしくってごめんね」と「恋泥棒」を披露。ハードなダンスやクールな曲調が多かった当時のハロプロでは新鮮な、THE アイドルな楽曲とキャッチーな振り付けで、あっという間にファンの心を奪っていく。
楽曲もさることながら、恥ずかしがり屋だが勝ち気な森戸、ファンの歓声に照れてしまう透明感抜群の島村、物怖じしないボーイッシュな小関の年下組、そしてあざとさに定評のあった稲場、頭の回転が速く喋りの上手い山木の年上組という、メンバー構成のバランスも素晴らしかった。
そんな新人メンバーのフレッシュさに立ち向かいながら、これまで突き進んできたアイドル道について、そしてファンを楽しませるすべを叩き込むベテランアイドル・嗣永の手腕はさすがとしか言いようがない。その成果は2ndシングル「わかっているのにごめんね」ですでに発揮されており、初々しさに加え、“ももち先輩”から学んだかわいらしさをそれぞれが体現している。そしてパフォーマンスはもちろん、掛け合いの面白さ、山木による紙芝居までもが楽しめる1曲だ。