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UPDATE|2023/11/08

母娘のリアルな関係性に反響、ドラマ『いちばんすきな花』が描いた「可愛い女の子」ゆえの苦悩

ドラマ『いちばんすきな花』ポスタービジュアル(公式Xより)

多部未華子、松下洸平、今田美桜、神尾楓珠によるクワトロ主演を務め、話題を呼んでいるドラマ『いちばんすきな花』。11月2日に放送された第4話では、深雪夜々(今田美桜)と母親・沙夜子(斉藤由貴)の関係性に主眼に置かれ、大きな山場を迎えたと言っていいだろう。(以下、これまで放送されたドラマのネタバレを含みます)

【関連写真】今田美桜が『FLASH』で披露した愛され美肌

兄が3人いる夜々は母親に誰よりも可愛がられ、女の子らしくいることを母親によって強制されてきた。可愛がられることは子供にとって幸せであるはずだが、それが過剰となれば重荷になる。夜々自身は「人形」のように扱われていると感じ、他でもない兄たちからも不平等であるという不満を持たれていることを知っていた。

「可愛い女の子」であるゆえに大きな苦悩を抱えることになった夜々。第4話では潮ゆくえ(多部未華子)ら3人との出会いで少しずつ変わり始めた彼女が、初めて母親と向き合い、電話で「お母さんのことは好きだけど、嫌いなところがいっぱいある」と伝えたのだ。

第4話までは母親のいわゆる“毒親”っぷりは随所に描かれてきた。おままごとやお人形遊びが好きだと決めつけられたり、「女の子は文系」として理数系へ進むことを許されなかった。第4話でも夜々の口から兄の言葉が伝えられ、「部活で大ケガをしたときも母親はお前(夜々)のピアノの発表会を優先した」とショッキングな事実も明かされた。

筆者自身、ここまでの親はなかなかいないだろうとたかをくくっていたが、SNSを見渡すとどうやらそうでもない。「私も夜々ちゃんと母親の関係性に近いです」といったものから、「知らず知らずのうちに夜々ちゃんの母親のようになっていました」など懺悔に近い自分語りが各所で始まっていた。ドラマゆえ過剰に描かれている部分は多分にあるものの、ドラマの視聴者の記憶を呼び覚まし、思わず自分語りをさせてしまうことこそ、このドラマが大きな話題を呼んでいる理由にほかならない。

AUTHOR

まっつ


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