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UPDATE|2023/11/05

鈴木亮平が主演の『下剋上球児』、オーディションで選ばれた球児役の成長に期待

日曜劇場『下剋上球児』(TBSテレビ)公式HPより

鈴木亮平が主演を務める、現在放送中の日曜劇場『下剋上球児』(TBS)。三重県の弱小、越山高校野球部を舞台に、地域性や現代の教育、家族の問題に向き合いながら野球にひたむきに取り組む球児の成長を描いていく。

【関連写真】『下剋上球児』主演・鈴木亮平と元プロ野球選手の鳥谷敬

この越山高校野球部には12人の部員がいるわけだが、全員、約半年に及ぶオーディションを経て選ばれたキャストであることはご存知だろうか。今回は、物語が進むにつれさらに活躍するであろう野球部の面々を掘り下げていきたい。

野球部主将・日沖誠(菅生新樹)は、ドラマの中心的なキャラクター。1話では、他の部員が部活に参加しないなか、一人で練習に励んでいる様子が描かれていた。演じる菅生はオーディションでも周囲に声をかける気配りを忘れず、得意ではない野球にも果敢に取り組む姿勢を見せている。

脇を固めるのは、おおらかで落ち着いた雰囲気を持つ長谷川幹太(財津優太郎)とお調子者ながら明るいムードをもたらす藤本大牙(鈴木敦也)。3年生としてともに部を引っ張っていく様子が描かれていくはずだ。

さらに、2年生には周りに流されやすいところがある一方で、野球への愛が見え隠れする富嶋雄也(福松凛)や、試合でのみやる気を見せる野原舜(奥野壮)、野原のあとに続いて部に入った紅岡祥悟(絃瀬聡一)も出演。オーディションで野球と家族への思いを涙ながらに語っていた福松が、今後自身の経験と重ね合わせてどのように変化するか楽しみだ。

そして1年生部員の配役では「ピッチャー役争い」が繰り広げられている。名門クラブチームの元エースで周囲からの期待も高い犬塚翔を中沢元紀が、フェリーと電車で通学する苦学生の一面を持つもう一人のピッチャー、根室知廣を兵頭功海が演じる。

そのほか、元将棋部で頭脳派の椿谷真倫(伊藤あさひ)や、俊足を生かした盗塁が期待できる久我原篤史(橘優輝)、野球の実力に一目置かれている楡伸次郎(生田俊平)、華奢ながらキャッチャーとしての安定感を見せる日沖誠の弟・壮馬(小林虎之介)がいる。

さらにライバルとなる星葉高校の野球部員には、越山高校野球部員には選ばれなかったものの、オーディションでホームランを打った清谷春瑠や、豪速球を持つ羽谷勝太が選ばれている。

本作がほかの学園ドラマやスポーツドラマと違うのは、メインキャストと言える中心の部員すらも、オーディションで選ばれた点だ。演技審査よりも野球の実技を先に行うほど、野球のリアルな描写、撮影にこだわりたい制作陣の思いがあるのだろう。

選ばれた12名のキャストのなかには野球経験が豊富な人もそうでない人もいたが、ドラマでの野球シーンを観ると、全員がそれぞれに準備して撮影に挑んでいることがわかる。もちろん演技審査にも余念がなく、野球と演技、両方で光るものを持つ俳優に役が与えられた形だ。
AUTHOR

鳥羽 竜世


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