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UPDATE|2023/09/05

高嶺のなでしこ、1周年ライブでメジャーデビュー発表、 新曲やカバーも飛び出したサプライズ満載のメモリアルライブに

Photo by 林晋介


ここで、ブリッジ映像を挟み、再び衣装チェンジして次のブロックへ。『僕は君になれない』『#超絶かわいい』という人気曲2曲の盛り上がりは、このライブのハイライトのひとつだったと言ってもいいだろう。ライブ全体を通して、たびたびコール&レスポンスで会場がひとつになる瞬間はあったのだが、『#超絶かわいい』でのやり取り「♪君の大好きな人はだーれ?」「超絶かわいい たーかーねーこ!」の部分での会場の一体感は、鳥肌が立つくらいグッとくるものがあった。

そして、ここからさらに6曲のアイドルソングメドレーへと突入する。今年の春に行なわれた対バンツアーで共演したアップアップガールズ(2)、Appare!、真っ白なキャンバス、LinQ、STU48、TEAM SHACHIという6組のアイドルグループの楽曲の豪華なカバーメドレーに、ファンは歓喜。特に、最後に歌ったTEAM SHACHI『乙女受験戦争』のフル尺での全力パフォーマンスには、たかねこの新たな可能性を感じさせられたのではないだろうか。

このようにファンを楽しませる工夫、飽きさせない工夫が随所に見られるのもたかねこのライブの魅力。そして、HoneyWorksならではの口ずさみやすい楽曲やコールを入れやすい楽曲が多いのも大きな特徴だ。その後、アイドルメドレーから間髪入れず、メンバー5人ずつでのパフォーマンス『可愛いって言われたい』、『私の怪物』へと続き、たかねこお馴染みの衣装で再び10人が揃うと、『革命の女王』、『決戦スピリット』というクールな楽曲が続く。ここでは、真っ赤な照明やファイヤーボールの演出がたかねこのパフォーマンスを盛り上げる。「Wow~」と一緒に歌える曲を並べたところにもセットリストへのこだわりが感じられた。

特に、『決戦スピリット』のサビの部分で、メンバーが大きく腕を振り、ファンがペンライトを振っていた景色は圧巻。メドレーを含む中盤のこのブロックは、実に12曲ノンストップというアツいブロックとなった。

最後のMCパートでは、メンバーが5人ずつ着替えに入ったのだが、ステージ上に残った5人が、着替え中のメンバーの「2年目の目標」を勝手に決めるという企画コーナーを展開。可愛い楽曲ではとことん可愛く、クールな楽曲ではカッコよくパフォーマンスしつつも、MC部分で見せるこうしたワチャワチャした仲の良い姿もたかねこの魅力なのだろう。

最後のブロックは制服スタイルの衣装にチェンジし、シャボン玉が飛ぶ中、『初恋のひと。』からスタート。続く『ヒロインは平均以下。』では「好き」というフレーズが、最後の曲『月曜日の憂鬱』では「LOVE」や「超好き」というフレーズが連呼される、何ともたかねこらしい多幸感溢れる3曲でライブ本編は終了した。
AUTHOR

南 喜一


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