1979年に週刊少年ジャンプにて連載がスタートした『キン肉マン』には、超人と呼ばれるキャラクターが登場し人気を集めた。読者からの投票により誕生した超人も多く、作者以外の手で生み出された存在の方が多いのではと思えるほどだ。なかには、モチーフに共通点のある超人がいる。
【画像】チエの輪マンとキューブマンの対戦が観られるBlue-rayそこで今回は、おもちゃがモチーフとなった超人、チエの輪マン、キューブマン、スプリングマン、ケンダマンの4人に注目。この4人で総当たりリーグ戦を行った場合、どのような結果になるか考察する。
■4位:チエの輪マン
コミックス8巻「パノラマトーナメント表の巻」では扉絵に登場しているチエの輪マンは、簡単に外せない一組の部品を、繋いだり外したりして遊ぶ「知恵の輪」をモチーフにした超人。超人オリンピック ザ・ビッグファイトでは、今回紹介しているキューブマンと対戦し敗退。
今回、考察すべく脳内で開催した「おもちゃ超人リーグ戦」は1対1の総当り戦。キューブマンとの対戦では、前回の汚名返上を果たすべく特訓をしてきたが、キューブマンの柄を揃えた所で、特段何も起こらず。逆に、知恵の輪を解かれて敗北。スプリングマン戦では、真っ向勝負を挑むもスプリングマンの必殺技・デビルトムボーイによってバラバラにされ敗北。ケンダマン戦では、けん玉の玉の部分であるケンダマンの頭をぶつけられ、その衝撃で強引に知恵の輪が解かれてしまい敗北。チエの輪マンは全敗でリーグ戦を終えることになりそうだ。
■3位:キューブマン
チエの輪マンと同じくしてコミックス8巻「パノラマトーナメント表の巻」の扉絵に登場しているキューブマンは、立体パズルのルービックキューブをモチーフにした超人。超人オリンピック ザ・ビッグファイトでは、チエの輪マンに勝利したのち、ウルフマンと対戦し敗北している。
「おもちゃ超人総当たりリーグ戦」では、前回の勝負の雪辱に燃えるチエの輪マンは、前回と同じ仕組みのままだった知恵の輪をあっさりと解き、退ける。スプリングマンとの対戦では、早々にデビルトムボーイの餌食になって敗戦。ケンダマン戦は、相手のパワーに押し切られ良いところなく敗退し、キューブマンのリーグ戦は1勝2敗で終了。
■2位:スプリングマン
おもちゃがモチーフとはいえ、スプリングマンは7人の悪魔超人編で登場した悪魔超人の1人。ウルフマンとの対戦では、相手を油断させ攻撃させて、隙をついてデビルトムボーイを放つという狡猾な一面を見せる。また、同じ7人の悪魔超人の1人であるバッファローマンとは、ディアボロスという名でタッグチームを結成している。
「おもちゃ超人総当たりリーグ戦」で、スプリングマンは実力的には有利であろうと予想されていたチエの輪マンとキューブマンに異様なまでの対抗心を示していた。その理由は、超人としての実力は上回っていながらも、モチーフであるおもちゃの知名度で劣っていると指摘されてしまったから。この思いを払拭するためにも、チエの輪マン戦、キューブマン戦では早々に必殺技・デビルトムボーイで相手を粉砕する。ケンダマン戦では、持ち前の狡猾さを前面に出し、さまざまな技を繰り出してあと一歩まで追い詰めるも、デビルトムボーイをパワーで跳ね返されてしまい万事休す、敗北を喫し2勝1敗でリーグ戦を負える。
■1位:ケンダマン
コミックス18巻「謎の新勢力…!! の巻」の扉絵を飾ったケンダマンは完璧超人の1人。2000万パワーズとモーストデンジャラスコンビの試合に乱入。モーストデンジャラスコンビには完勝するも、2000万パワーズの前に敗北を喫する。
「おもちゃ超人総当たりリーグ戦」では、圧倒的なパワーでチエの輪マンとキューブマンを圧倒。完璧超人のプライドが許さないとばかりに、2人の超人を全く寄せ付けず完膚なきまでに叩き潰すのだった。スプリングマン戦では、相手の狡猾な戦い方に巻き込まれ、試合序盤は相手のペースで進む。しかし、スプリングマンの放ったデビルトムボーイをものともせずに跳ね返すと、一気呵成に攻めたて、そのまま勝利。全勝でリーグ戦の優勝を手にする。
今回、この企画を考察して気が付いたのが、4人のおもちゃ超人のうち3人がウルフマンと対戦しているということ。これは偶然なのか、もしくは作者の意図があるのか…。明確な答えがない今回のリーグ戦。ほかの観点で考察してみても、盛り上がりをみせるのではないだろうか。
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