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UPDATE|2023/08/13

有村昆がお悩みを映画で解決「コレクショングッズの箱を妻に捨てろと言われる、本当は飾りたい」

有村昆 撮影:松山勇樹



そしてもう1本は、王道といいますか、映画グッズ収集の原典を観てほしいということで『スター・ウォーズ』をおすすめします。どこから観てもいいですが、初見ならやはり第1作目のエピソード4からでしょうか。

映画グッズの世界は奥深いですけど、やっぱりその頂点は『スター・ウォーズ』だと思うんです。グッズの数も膨大ですし、世界中にコレクターがいる。もう何百万円と使っているような人がゴロゴロいます。

世界の映画興行収入ランキングをみると、1位が『アバター』、2位が『アベンジャーズ/エンドゲーム』。3位に『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』が入って、4位に『タイタニック』、5位にようやくエピソード7にあたる『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が入ります。

ただ、グッズやマーチャンダイジングを併せた市場規模でいうと、『スター・ウォーズ』が断トツだと思いますね。

『スター・ウォーズ』を生み出したジョージ・ルーカスは、グッズを商品化するときにパーセンテージを受け取るライセンス・ビジネスを自分の会社でやっていて、それだけで4~5兆円は稼いだといいます。映画本編は、何度か観たら大体の人が満足しちゃうけども、 グッズはいくつでも買えますから。それくらい『スター・ウォーズ』の市場というのは巨大なんです。

そこで奥様にも、『スターウォーズ』というフランチャイズが、世界のお金を動かしている産業であることを、まずご理解いただきたい。そして、この世界では、フィギュアの箱を捨てないほうがスタンダードだったりする。箱はゴミではなく、価値があるんですね。

女性でも、箱を取っておく人っていますよね。ブランドバッグの紙袋とか靴箱、化粧品、アクセサリーのケースとか。映画を観て、そんな話をしながら歩み寄ればお互いに理解が深まるのではないでしょうか。

いまの若い世代はモノを持たない主義で、箱どころか本体もいらないという人が多いそうです。CDやDVDは買わずにサブスクを利用。服だって、必要なときだけ借りたり、買ってもすぐ売ってしまうとか。

だけど、モノを所有する満足感や収集癖というのは人間の本能だと思うんです。だからこそ「箱を捨てない贅沢」ということもあるんじゃないでしょうか。

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