──そもそものお話になるんですけど、吉井さんはどうしてアイドルになったんですか?
吉井 もともとはスカウトで読者モデルの団体に誘われて、断り切れずに入って。そのあとスカウトしてくれたプロデューサーさんに「こういうアイドルができるから、オーディションに行ってくれ」って言われて断れず……。その後合格してアイドルになりました。
──断れないの連続でここまで来たんですか(笑)。
吉井 だから最初は「何でだろう?」って思いながらやっていたときもありました。でも今は本当にありがたいなと思っていますし、この道を勧めてくれたプロデューサーさんには感謝の気持ちでいっぱいです。そもそも、オーディションの頃って大学に行くか行かないかの岐路でもあったんですよ。
──何か将来の夢があったんですか?
吉井 幼稚園の先生になりたかったんです。だからそこに向けて進路を決めているところだったんですけど……、そちらを蹴ってまでアイドルの道を選んでよかったなと思いますね。
──断り切れずに始めたというものの、始める時点で結構アイドルとしての覚悟は決まっていたんですね。
吉井 そうですね、そこは決めました。
──もともとのお話で言うと、読者モデルとして芸能界に足を踏み入れたわけじゃないですか。アイドル活動に抵抗はなかったんですか?
吉井 ありました、ありました。私アイドルに興味がなかったというか、全然知らなくて。アイドルって何だろう、っていう感じ。実際に活動を始めてみてようやく「あっ、こういう感じなんだ」って思いました。
──歌やダンスの経験がある、みたいなことは?
吉井 ないですね。歌はカラオケに行く程度で、ダンスは学校の授業でやった程度の素人でした。だから結構最初の頃はつらかったですね。本当にメンバーから笑われるくらいダンスが下手なんですよ(笑)。
──振りが覚えられない、ということじゃないんですよね?
吉井 覚えることは出来るんです。ただ、実際に踊ってみると、自分では出来ているつもりでもなんかへにょへにょしているんですよね。アイドルステップも踏めませんでした。
──それが今では完璧に?
吉井 いやいや(笑)。レッスンの甲斐あって、ようやく出来るようになってきたっていう感じです。