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UPDATE|2023/03/03

まるで映画と話題、『夕暮れに、手をつなぐ』制作陣が作り出す“夕暮れ”の映像美

『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)公式サイトより

広瀬すずとKing & Princeの永瀬廉が共演する火曜ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)、2月21日放送の第6話での映像の美しさが話題を呼んだ。

【関連写真】『夕暮れに、手をつなぐ』広瀬すず&永瀬廉の水族館Wデートのオフショット

本作は、九州の片田舎で育った広瀬演じる浅葱空豆(あさぎ・そらまめ)が幼馴染の婚約者を追って上京した先で、音楽家を目指す青年・海野音(うみの・おと)と運命的な出逢いを果たすことからが始まる。空豆は“ファッションデザイナー”、音はパソコンで楽曲を制作しリリースする“コンポーザー”として、それぞれ「夢」を追う23歳の2人が織りなす青春ラブストーリーである。

第6話では、音と一緒にユニットを組む新たな歌姫が登場。空豆は音の成功が嬉しい反面、デビュー間近の音が遠くにいってしまう気がして不安になってしまう。

2人は同じ時間を過ごす中で、未だ友人関係ではあるものの“かけがえのない人”としてお互いを意識していく。

当初より『オレンジデイズ』(TBS系)以来、19年ぶりに完全オリジナル脚本を手がける北川悦吏子氏の脚本とあって注目されていた今作。回を増すごとにSNS上で話題になっているのは主演陣やドラマの内容だけにとどまらない。

回を重ねるごとに話題となっているのは、なんと言っても「映像美」である。SNSでも、「まるで映画をみているようだった!」と演出を絶賛する声が目立つ。

特に第6話では、デビュー間近の音との関係が崩れる気がして不安な空豆が、正直な気持ちを吐露するシーンで、音が空豆の不安を否定したうえで静かにシャボン玉を吹く。日が落ち、夜が近づく空にシャボン玉がキラキラと舞い、大きさが違うシャボン玉が画面いっぱいに映しだされていく──というワンシーンだ。

空豆と音の声はあえて入れずに彼らの表情とシャボン玉をスローモーションで大きく映しだす演出は、“今この瞬間”を楽しみながら、曖昧な関係とどこかやりきれない気持ちを抱える2人の気持ちが映像の中に丁寧に表れている見どころのシーンである。

AUTHOR

桐島 淳平


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