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UPDATE|2023/01/20

Adoだけじゃない、2023年注目の“素顔を見せない”ミステリアスなアーティスト3組

WurtS、ツユ、超学生



続いて、紹介したいのは、ツユ。作詞作曲・ギター担当のぷす、ボーカル担当の礼衣、ピアノ担当のmiroからなる3人組ユニット。YouTubeの登録者数は110万人を超え、これまでに投稿した全MVがミリオン再生を記録している。MVは色鮮やかなアニメーションなので、3人の姿がまったく想像つかないのだが、ツユもライブ活動を積極的に行っており、昨年はツアーや日比谷野外音楽堂でのワンマンライブも成功させている。ライブではツユの3人の姿をはっきりと見ることが出来るうえに、ステージの後ろには、アニメーションや歌詞が映し出されるので、ライブでしか見られないメンバーの姿を目に焼き付けるのも良いだろうし、YouTubeで見てファン自身が頭に描いて来たツユ像をライブ会場で体感するのも良いだろう。

そんなツユの魅力は、ぷすが手掛ける楽曲のキャッチーさとエモさにある。今年は、かつて髭男も起用されたアニメ『東京リベンジャーズ』の主題歌に抜擢されたので、彼らの音楽が幅広く知られ、ファン層を一気に拡大させる1年になりそうだ。まずは、その主題歌『傷つけど、愛してる。』からチェックして頂きたい。

そして、最後に紹介したいのは、超学生。2001年生まれの21歳と公式プロフィールで年齢のみ公開している。顔は公開しているものの、目の周りを覆ったベネチアンマスクを被っている状態だ(ゲッターズ飯田を想像してもらうと良いだろう)。11歳からいわゆる「歌ってみた」動画を投稿しているという、まさにネット世代のアーティスト。今年2月には、ファーストアルバムをリリースするほか、3月には、初のワンマンライブ、その名も「入学説明会」を日本青年館ホールで開催する。超学生の最大の魅力は「ガナリヴォイス」と呼ばれるその声にあると言っていいだろう。まずは、YouTubeに上がっている米津玄師『KICK BACK』のカバー動画を観て、そのガナリヴォイスに触れてみて欲しい。

今では、誰もが知る国民的アーティストの米津玄師も、もともとはボカロPからその音楽活動をスタートさせている。今日紹介したようなネット発で、本名や素顔を明かさない謎のアーティスト達も、ここからさらに変化し覚醒していくかも知れない。しかも、今回の3組は、ネクストブレイクアーティストのほんの一部である。まだ音楽業界のプロの目にも触れていないアーティスト達のファン1号になるつもりで、SNSをくまなくチェックしてみるのも面白いだろう。

【あわせて読む】2021 ユーキャン新語・流行語大賞、総再生回数4億回を突破したAdoの「うっせぇわ」が受賞




AUTHOR

南 喜一


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