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UPDATE|2021/04/11

MリーグMVP “魔王”佐々木寿人が語る「運命的な出会い」と「プロ入り秘話」

撮影/松山勇樹


――今季Mリーグの成績もそうですが、佐々木さんは今年2月、所属団体の最高峰タイトル・鳳凰位も獲得されました。今の言葉を聞いて、強さにあやかろうと三人麻雀を打ちたくなるファンも多いと思います。佐々木さん自身、このタイトルに対する思いは大きかったですか?

佐々木 はい。実際、プロ入りしたのも鳳凰位を獲りたいがためなんですよ。プロ入りをためらっていた時に当時の鳳凰位タイトル戦を直接観戦して、「こういうところで闘いたい」という風に思ったのが最後の後押しになったので、間違いなく一番欲しかったタイトルです。

――鳳凰位は将棋の名人戦のように、リーグ戦で昇級を続けて、最上位のA1リーグでさらに1年近く闘わないと挑戦権が得られない、そんなタイトルだそうですね。

佐々木 入会が06年なんで、14年くらいかかったことになるのかな。リーグ降級したことも、A1リーグに上がり損ねたことも、もちろん停滞も当然したし、振り返るとやっぱり長いことかかりましたね。勝ってホッとはしたんですけど、連盟のトップに立ったんで、そこには責任感も生まれますよね。特に、他団体も絡む対外試合では負けられないなと。これまで以上にそういう思いはありますね。

――名実ともに日本プロ麻雀連盟を引っ張るトッププロとしての意識を新たにしたわけですね。では最後に、今後の目標についても教えてください。

佐々木 Mリーグの優勝を狙うのは当然として、鳳凰位もひとつの大きな目標ではありましたけど、これで終わりではないので。防衛というか、今後もずっと勝てるようにしていきたい。当然、まだ獲りたくても取れていない個人タイトルもたくさんありますから、どん欲な思いで挑み続けていきたいですね。

【前編】「優勝しか意味がない」今季MVP Mリーグの“魔王”佐々木寿人が語る信念

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