――事務所に所属して意識は変わりましたか?
五木 変わりました。それまでは社会人経験もなかったですし、バイト経験もメイド喫茶ぐらいしかなかったので、あまり世間に揉まれてなかったんです。なので、事務所の代表に常識を叩きこまれました。
――企業案件で心がけていることはありますか?
五木 クライアントさんが何を求めているのかを理解することです。コスプレのクオリティなのか。キャラクターになりきることなのか。商品のPRがメインなのか。イベントにたくさん人を集めて写真を撮られて、それを拡散させることなのか。コスプレを詳しく知った上で依頼してくれるクライアント様もいれば、初めてコスプレイヤーを起用してくださるクライアント様もいるので、それぞれ求められるものに応えたいと思っています。
――昨年12月に『週刊プレイボーイ』でコスプレではないグラビアを飾ったときのインタビューで、誌面の構成や写真を編集部に一任したと仰っていたのが印象的でした。
五木 グラビアファンの方には、「こういうのがウケる」というのがあるじゃないですか。全く知らない業界なので、郷に入っては郷に従えで、お任せしたほうが求められているグラビアになると思ったんです。