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UPDATE|2021/03/06

決勝大会で卒業発表、NMB48と白間美瑠が“ナンバトル”で感じた確かな手応え「難波魂を渡したい」

2日、大阪・オリックス劇場で行われた「NAMBATTLE~戦わなNMBちゃうやろっ!~」決勝大会より 撮影/東由樹

今月2日、NMB48は大阪・オリックス劇場で「NAMBATTLE~戦わなNMBちゃうやろっ!~」決勝大会を開催した。この日までにNMB48劇場などで行われてきたバトルで首位を独走してきたW1N-Cだったが、2位につけていたきゅんmartが最終日に逆転。その差はわずか3ナンバッジ。ハナの差で優勝を飾った。

【写真】メンバーの東由樹が撮影したナンバトル決勝大会の模様【13点】

この日のイベントはバトルだけでは終わらなかった。1期生の白間美瑠がエンディングでグループからの卒業を発表したのだ。突然の宣言にステージ上で泣きだす後輩もいた。

白間は次のようにスピーチした(以下、要約)。

「私、白間美瑠はNMB48を卒業します。1期生のみんなを見送ってから卒業しようと思っていました。残ってよかったなって思います。11年間がむしゃらに全力で走り続けてきて、後悔なくやりきった気持ちです。これからのNMB48はまだまだやっていけるな、まだまだ楽しませてくれるなとすごくすごく実感しました。私はNMB48が本当に大好きです。でも、ずっとは甘えていられないと思います。私はNMB48を卒業して白間美瑠いち個人として歌やダンス、パフォーマンスをしていきたいと思っていますし、女優さんやたくさんの挑戦をしていきたいです。挑戦し続ける姿を見ていただいて、勇気や元気、笑顔をお届けしたいです。これからは皆さんへの恩返しだと思うので、11年分のいただいた愛と学んだことを後輩のメンバーにたくさんたくさん伝えて、私の難波愛や難波魂をしっかり渡して、最後まで一生懸命走り切りたいと思っています」

その兆候はいくつかあった。

ひとつめは、白間自身が「最後の1期生」になりたかったということだ。昨年、こんな話を聞いた。吉田朱里の卒業について白間に取材した時のことだ。

白間「10年前、1期生では妹として入ってきて、最初のほうはダンスについていけなくて、ずっと泣いていて、お姉さんメンバーにいっぱい支えてもらっていた。そんな私が最後まで残る。そういうストーリーがいいなと思うんです。私が最後の1期生になろうと思っていました」

昨年12月、吉田がグループを去り、実際、1期生は白間を残すのみとなった。白間の描いていた展開になった途端、グループに激震が走った。チームの解体である。

今年1月1日、 NMB48は3つあったチームを解体し、新たに抽選で6つのグループを結成。そのグループがパフォーマンスなどで競う「NAMBATTLE」という新機軸を打ち出した。昨年迎えた10周年をひとつの区切りとして、新次元に突入したわけだ。

白間は「みっくすじゅーす」に所属することになった。この8人グループは比較的新人が多いのが特徴で、当然キャリアは白間が一番上。一番のベテランに求められたのは、後輩の育成だった。
AUTHOR

犬飼 華


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