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UPDATE|2021/02/10

NMB48は“ナンバトル”でグループを刷新できるのか、劇場公演を忖度なしで徹底レポート

2月2日(火)に開催された「きゅんmart」の公演より 撮影/東由樹


■2月4日(木)W1N-C
 6期生、19歳の出口結菜がリーダーを務める。チームNのキャプテン経験のある川上千尋はあえてサイドに回り、石塚朱莉がムードを作る。ビジュアル面をリードするのは、「顔面国宝」の山本望叶だ。

 メンバーが異口同音に話していたように、この全員共通の目的は「勝ちにこだわる」ということ。河野奈々帆いわく、「全員負けず嫌い」でもあるという。

 そのためにメンバーが強く意識していた(であろう)ことは、パフォーマンスのシンクロ率を上げることと、基本的動作をしっかりこなすことだった。たしかにダンスは丁寧だったし、アイソレーションができているメンバーが多い(6期生・岡本怜奈が先輩のレベルについていけるとは!!)。どのメンバーも表情の引き出しが多い。

 審査員3人の合計点は231点。暫定1位に立った。

 筆者の採点では全体2位としたが、これは単に好みの問題。どこに出しても恥ずかしくないパフォーマンスだったことは間違いない。

筆者採点:85
NMB48

■2月5日(金)ちょうぜつかわE
 昨秋、加入したばかりの7期生が4人を占める。若さが売りのグループで、ドラフト2期生の安田桃寧と5期生の清水里香が引っ張る……かと思いきや、リーダーはドラ3の杉浦琴音。

 グループ名からも分かるように、アイドルらしさを前面に出すことを主眼に置いている。新人が多いことから自然とそうなったのだろう。

 その特性を活かすために、アンコールでは『#好きなんだ』『大声ダイヤモンド』『遠距離ポスター』を持ってきた。この策は正解ともいえるが、一歩間違えれば危険でもある。半端なパフォーマンスだと、オリジナルの魅力にかき消されるからだ。見る者のほとんどはオリジナルのパフォーマンスを知っている。

 どの曲でもそうだったが、7期生は表情を作るのがまだ得意とは言えない。ただ、それは当たり前の話だ。その当たり前なことに対してダメ出しするつもりはない。光るものが一瞬でも見えれば、それでいい。英語が話せる芳野心咲(2008年生まれ!!)は、この日が劇場公演初出演だった。緊張しないわけはないが、その笑顔にアイドル性を見た。

 こうして7期生も先輩と同じ土俵に立つことで、NMB48のレベルがひたすら上がっていく。「NAMBATTLE」とは、全体のレベルが上がる枠組みでもあるのだ。

筆者採点:77
NMB48

 3月2日(火)、オリックス劇場にて決勝大会が行われる。優勝グループには次のNMB48シングルにて新曲およびMV撮影の権利などが与えられる。

 さあ、2クール目はどんなドラマが待っているのか――。

【あわせて読む】NMB48の"最強ビジュアル"山本望叶のオフショットに「女神様みたい」の声
AUTHOR

犬飼 華


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