さて、ここからは「NAMBATTLE」の劇場公演に絞ってレポートしていく。
劇場公演は1時間強あり、アンコール前の8曲はスタッフ作成のもので、アンコール後の3曲は各チームが選んだもの。すべての演目が終了した時点で、3人の審査員が点数をつけ、集計後に壇上で発表される(300点満点)。
■1月29日(金)FRONTIER
唯一7人編成のグループ(他は8人)。ハイライトはM7『床の間正座娘』終わりのMCだった。リーダーである中野美来の言葉に凝縮されていた。一瞬、中野が言葉に詰まると、観客から笑いが起きた。それに対して中野は「笑わないでください」と一喝したのだ。この試みが遊びではないということだ。初日に本気さを伝えなければ、新プロジェクトの意味はない。バトルなのだから、勝つことが目的なのだ。
また、こうして若手(2018年加入のドラフト3期生)にリーダーを任せ、後進の育成に余念がないのはNMB48のいいところだ。
センターは曲ごとに入れ替わるものの、上西怜が4曲を真ん中で歌った。彼女はMCでセンターへの強いこだわりを口にした。そういうタイプではないと思っていただけに、彼女もまた本気さを伝えた。ここぞというタイミングでの宣言に、ファンは“乗る”ものだ。
採点は、3人合計で198点。問題点を挙げるならば、チーフインストラクター・AKIRA氏の寸評にあった通り、「メリハリ」。振り付けはよく揃っていたが、M2『冬将軍のリグレット』の間奏部分やM7『床の間~』にはスピード感がほしい。
筆者採点:80
■1月31日(日)みっくすじゅーす
先輩でありリーダーでもある白間中心のグループだが、『だってだってだって』でセンターに立った梅山恋和がどれだけ存在感を示せるかによって、このグループの見え方が大きく変わってくる。
結論から書けば、梅山にそこまで強い存在感を感じられなかった。E1『妄想ガールフレンド』の猫耳姿には、PCの前で口から泡を吹いた視聴者も続出しただろうが、問題はMCだ。話を振られない限り、自分から話題に入ろうとしないから、全体的な印象がどうしても弱くなる。2クール目以降の課題だ。
M4『365日の紙飛行機』の歌い出しの山崎亜美瑠は流石だったし、南羽諒が醸し出す明るい雰囲気は、休業明けとはいえ、このグループの武器になるとも感じた。
筆者採点:82