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UPDATE|2021/02/11

女優・坂井真紀が死生観を語る「子どもができてから心境が変わった」

坂井真紀 撮影/松山勇樹 スタイリスト:梅山弘子(KiKi inc.)ヘアメイク:ナライユミ



――日本だけでなく、世界中がコロナ禍に見舞われている今、ほとんどの人が“生と死”をいつにも増して身近に感じていると思います。坂井さんもやはり死生観みたいなことは考えますか?

坂井 そりゃあ、考えますよぉ。ただ、これまでは「家族に迷惑をかけて死ぬのはイヤだなぁ」ってところがいちばんだったのですが、先日、お知り合いのおばあさまが「みんなそう言うけど、でもいいのよ。迷惑はかけて。家族なんだから。」っておっしゃっているのを聞いて、なんだか気持ちにがラクになって。

赤ちゃんは手がかかります。誕生した大事な命を家族で力をあわせて育てます。その奇跡のような大事な命は、育てるのも大変なのだから、死ぬときだって大変で当たり前なのかなって。それぞれの家族の事情もあるでしょうし、いざ実際に介護するとなったときの大変さは、もちろん言葉で言うのとは全然違う。

でも、「死へ向かう」ってことがもっと温かいものになるように、そうやってみんなが“覚悟”みたいなものをきちんともてる世のなかになれたらいいな、と思います。


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