AKB48が、単独公演としては初となる東京ドーム公演を8月18日に開催した。
AKB48グループとしては過去にも東京ドーム公演は行なっているものの、メンバーたちにとってもグループ単独でのコンサートは、また違った喜びがあったのではないだろうか。とくに、高橋みなみや小嶋陽菜、峯岸みなみといった1期生にとっては感慨もひとしおだろう。
MCで、高橋が「今年12月で結成9年目を迎えます」としみじみと語ると、小嶋が「ヤバいねー。私たち9年もやっているんだね」とハニカむ場面もあった。
AKB48を牽引してきた1期生たちが結成9年目を前にして、かつての夢の舞台に立つ一方で、結成からわずか4ヵ月足らずで東京ドームデビューを飾ったチームがある。
“会いに行くアイドル”こと、「チーム8」の面々だ。
8月5日にHKT48劇場で行なわれたチーム8「PARTYが始まるよ」公演でセンターを務めた北海道代表の坂口渚沙 (c)AKS
東京に次ぐ2番目の激戦区となった北海道オーディションを勝ち抜き、弱冠13歳にして「チーム8」のメンバーになった坂口だが、同チームの結成会見を取材した際に間近で見た、その吸い込まれるような瞳が強く印象に残っている。
劇場公演ではセンターを務めるなど、早くもそのアイドルとしての才能の片鱗(へんりん)をうかがわせているが、今後のさらなる飛躍が楽しみだ。
三杉武 全国紙の記者を経てフリーに転身。芸能評論家として各メディア媒体で芸能事象の解説やコメントを手掛けている。アニメ、TRPG、プロレスなどにも造詣が深い。「AKB48総選挙 公式ガイドブック」では3年連続で論客を務めている。