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UPDATE|2021/01/26

井上咲楽が岸田文雄議員に単刀直入に聞く「菅政権にもう少し頑張ってほしいと思う点は?」

左から岸田文雄、井上咲楽 撮影/松山勇樹

『月刊エンタメ』に連載中の「井上咲楽の政治家対談」、今回は宏池会会長を務め、外務大臣や防衛大臣などを歴任してきた岸田文雄議員が登場。ともに総裁選を戦った岸田議員からみた菅政権とは。(4回連載の4回目)
※取材は12月2日に行いました

【写真】豪華な顔ぶれにイノサクさんも感嘆、岸田事務所に飾られた歴代入閣時の写真

井上 菅政権になって数カ月経ちました。菅政権の印象を教えてください。

岸田 極めて実務的で具体的な政策を打ち出して、堅実な安全運転で政治を動かしていますね。

井上 ここはもう少し頑張ってもらいたいというところはありますか?

岸田 デジタル庁創設、通信料金の引き下げ、規制改革、行政改革を打ち出していますが、それはあくまでも手段でそういった政策を進めた先にどんな社会を作るのか。その大きな夢みたいなものをもっとしっかりと語ってくれると国民の皆さんも、「やるぞ!」という機運がより高まるんじゃないかと思います。もちろん、総理も頭の中にはそういう夢を持っておられると思うけど、それを国民の皆さんにしっかりアピールしたら、こういう夢を実現するためにこういった努力をしようという気持ちになるはずですから。具体的な政策の先に何があるかを政治が語ることは大事なんじゃないかなと。ぜひ、語ってもらいたいなと思っています。

井上 確かに、それは菅さんの言葉で聞いてみたいです。

岸田 また、さまざまな形で進んでいる分断についても目配りが必要です。例えば、デジタル化を進めることは重要ですが、ついていける人とついていけない人が出てきます。企業でも大企業と中小企業では設備投資にかけられる力の差があるでしょうし、都市と地方ではどうかという見方も必要でしょう。取り残される心配、リスクを抱える人たちがいることを踏まえてデジタル化を進めていく必要があります。

CREDIT

取材・文/佐口賢作 撮影/松山勇樹


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