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UPDATE|2021/01/09

えなこ所属事務所社長・よきゅーんさんに聞く芸能界とコスプレ界「頑張れば売れるということを教えたい」

撮影/佐賀章広

昨年12月20日(土)放送のTBSの『情熱大陸』で特集され話題を呼んだ、日本一のコスプレイヤーえなこ。彼女が所属する事務所PPエンタープライズ(以下PPE)を社長として率いるのは、かつてアイドルグループ「腐男塾(現:風男塾)」のメンバーとして活躍していたよきゅーんさんだ。

PPEはコスプレ業界にプロを確立したとも言われるが、社長のよきゅーんさんは、所属するタレント達はあくまでも “家族”だという。「(PPEがやっているのは)私たちとファンによる農民一揆なんです」。笑顔でそう語るよきゅーんさんに、えなことの出会いから、コスプレイヤーへの愛情、これから目指す先を聞いた。(3回連載の2回目)

※インタビュー<1>所属事務所社長が語る、えなことの出会い「契約書を確認せずに判子を押そうとして…」はこちらから。

【写真】自身もアイドル、タレントとしても活躍、よきゅーんの撮り下ろしカット【10点】

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――えなこさんと長年共にしてきて、あらためて感じたことは?

よきゅーん 全然我欲がない子ですね。出会ったときからずっと変わっていないのですが、グラビアで撮られた写真に関しても「これは……」というもの以外、写真選びなどは全てお任せしますという姿勢なんですよ。コスプレイヤーって、自分の得意な角度を持っていてその角度じゃないとダメという子も少なくない中、「男性が主な読者の雑誌は、男性目線の選択の方がきっといい」という考えを持っていて、プロの方がやることは正解というスタンスなんです。それがスゴイなぁと。これだけ有名な子だと、何かしらワガママなことを言うイメージがあるんですけど、それが全然なくて。そして出会った当時、売れているレイヤーさんにしては珍しく、カメラマンさんと同人誌の売り上げを折半していたぐらい、お金や物欲もあまりなくて。

――それは、我欲がないとかのレベルではないような気もします(笑)。えなこさんの人気を考えると、今後、PPEに所属したいと門戸を叩く人が増えそうです。

よきゅーん 確かに今年は「募集していますか?」というお問い合わせがものすごく増えました。ありがたいことですが、今のところ社員は私一人なので、スタッフが増えない限りこれ以上を抱える気はありません。私の目が行き届かなくなれば、女の子たちがションボリしてしまうと思うんです。そういう事務所にはしたくなくて。出来る限り一人ひとりの子をケアできて、ちゃんとまっすぐ対話ができるぐらいの子たちを売ってからではないと、他の子を受け入れる責任は果たせないなと。
AUTHOR

田口 俊輔


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