──セント・フォースに入りたい現役女子大生は数えきれないほどいますから、すごいことですよね。谷 ですよね。でも、私の場合それが仇になってしまったんです。もしも局アナになれなくても、そのままセント・フォースでフリーアナウンサーとしてやっていけたらと考えている部分があって、ハングリー精神を失ってしまったんです。だから就活でもキー局だけで、地方局までは受けなかったんですよ。本気でアナウンサーを目指している周りの子は、地方局もたくさん受けていましたからね。
──最初からアナウンサーの仕事は性に合っていましたか?谷 そうですね。学生キャスターとして念願だったお天気お姉さんもやらせていただきましたし、先輩方に交じって競馬の番組をやったり、ラジオをやったり。すごく充実していたので、大学生活よりもお仕事中心に活動していました。そのせいで学園祭など大学生活自体はあんまり思い出がなくて、ちょっと寂しい気持ちはあります。
──学生キャスター時代、目標にしている女性アナウンサーはいましたか?谷 日本テレビの水卜(麻美)アナです。美味しそうに食べる姿が素敵で、見ていて幸せになるじゃないですか。ああいうタイプの女性アナウンサーは他にいなかったですし、私も大学生になって食べることが好きになったので、すごく憧れました。
(取材・文/猪口貴裕)
▽谷あさこ(たに・あさこ)1993年5月20日生まれ、神奈川県出身。A型。155センチ/B81・W60・H85。フリーアナウンサー。また、食べることが大好きな“大食い”。お寿司98皿、うどん16玉、肉3.8kg、ハンバーグ3.5kgの記録を持つ。
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