まったくスケジュールが見えなくて不安を抱えていた時期を乗り越えたら、次から次へと新しい予定が決まっていく。新劇場のステージに立った印象を田中美久はこう語る。
「広いように感じたんですけど、ステージに立ってみると客席との距離が近くて、ライブハウスみたいな感覚。これは公演で一体感が出せそうだなって楽しみになりました。ステージ裏も広いんですよ。昔の劇場のときは楽屋に荷物があったりすると、私たち3期生は入りきることができなくて、レッスン場を3期生の楽屋として使うことも多かったんです。4期生から下の世代は専用劇場を経験していないんですよね。それもあって新しい時代がはじまりそうな空気を新劇場から感じました」
旧劇場の立ち上げから関わっている1期生とは、やはり、ちょっと感覚が違うようだ。逆に1期生は楽屋に入りきれない、という経験はしてきていないわけで、そういう部分も含めて、新劇場では1期生、2期生、3期生がそれぞれの経験則から「専用劇場を知らない世代」にさまざまなことを教えていくことになるのだろう。いつまでも「次世代」のムードがあった3期生もすっかりお姉さんの立場になった。実際、田中美久に憧れてHKT48に入ってきた後輩もたくさんいるのだ。
そして3期生たちも、自分たちの立場で今後のHKT48をどうしていきたいのか、この1年間、しっかりと話し合ってきた。
「最初は『早く会いたいねぇ〜』ってグループLINEで話していたんですけど、だんだん活動に対する不安や、ここはこうしたい、みたいなことを話し合うようになって、それを3期生の意見としてスタッフさんに伝えるようにしました。3期生って控えめな子が多いので、いろいろ考えていても、それを口に出さないで自分の中で止めてしまう感じだったりしたんですけど、こうやって『3期生みんなの意見です』っていう形にすれば、どんどん声をあげやすい。これは(山下)エミリーがしっかりまとめてくれるからできること。エミリーはチームTIIのキャプテンでもあるし、みんなの話をちゃんと聞いて、それをスタッフさんにも伝えてくれるんです」
HKT48の中軸として、3期生も積極的に意見を出すようになっていた。これもまた新しいHKT48のカタチ。オンライン握手会や新劇場オープンと、HKT48は今日もまた一歩ずつ未来へと進んでいく。
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