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UPDATE|2020/09/19

HKT48の松岡菜摘、本村碧唯が活動9年目の“挫折”を語る「焦りともどかしさと悔しさと…」

HKT48 本村碧唯



 だからメンバーは基本、立ち位置から動かない。軽い振り付けはあるけれども、その場から動かないから、動きはかなり制限される。

 つまりは「歌」のみで聴かせるライブ、ということになる。

 ただ単にそういう試みをするだけなら話は簡単だ。みんなが順繰りに出演できるようにローテーションを組めば、すべてのメンバーが平等に出演機会を与えられる。メンバーにとっても、ファンにとっても平和なシステムなのだが、今回はそういう措置は取られなかった。

「最初にテストみたいなものがあったんですよ。それで一定以上のレベルに達していないメンバーは配信ライブには出られないんです」

 1期生にしてチームHのキャプテン、そして選抜メンバーの常連でもある松岡菜摘は、このライブがスタートしてから1か月以上、出演することができなかった。9年目にして対峙した「挫折」について、彼女はゆっくりと語りはじめた。

「焦りというか、もどかしさというか、くやしさというか……。

 歌のスキルに関しては自信がなかったので、もう最初のころはみんなと一緒にやるのも恥ずかしくて、1人でボイトレを受けさせてもらっていたぐらいなんですよ。9年間、やってきましたけど、大人数のグループなので、コンサートでも1人で歌う機会ってほとんどなかったんです。そういう部分での経験値がない。だから、もうそれだけで緊張するし、苦戦しましたね」

AUTHOR

小島 和宏


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