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UPDATE|2020/08/07

1年9ヶ月ぶりのシングルリリース、NGT48中井りか「アイドルは通過点じゃない、アイドルなめんなよ」

撮影/佐賀章広


――そのMVですが、どんな撮影でした?

中井 『シャーベットピンク』のダンスシーンは海の近くの突堤で撮影しました。ソーシャルディスタンスを保ちながらの撮影で、メンバーの間隔を測って、各自が立ち位置をバミって……という感じでした。そうした甲斐があって、ドローンで撮影した映像はめっちゃきれいでした。
 あと、各メンバーがソロでデートシーンを撮影しているんですけど、私だけ設定がおかしいんです。他のメンバーは、同じ学校の男の子を好きになって、久しぶりに再会した……みたいな、ピュアなテーマなんですよ。なのに、私の設定は、30代のコンビニの店長をしているフリーターさんを好きになった……みたいな。でも、設定上はめっちゃイケメンらしくて。だから、「ねぇ、職に就いて~」と言いながら撮影したら、そこが使われてました。

――お疲れ様でした(笑)。『絶望の後で』のMVは?

中井 (本間)日陽が登山をしている裏で、他のメンバーは草原で歌っていました。草原だからめっちゃ踊りにくくて。足が草に絡まったりして(笑)。踊るのはDメロからで、それまではじっと耐えて、自分が辛かったことに思いを馳せるんです。私は5年間のことを思い出していました。いろいろあったなぁ……としみじみしていたら泣きそうになりましたね。なんだか走馬灯を見ているような気持ちになりました。踊るシーンは、「ここから先に進むぞ」という意思を込めた振り付けが気持ちよかったです。肩で風を切って走っていくイメージなんですけど、「おらー、どけー!」という気持ちを前に出しました。ただ、あんまり私の顔は抜かれていなくて、もっと映してくれてもいいじゃんとは思いました(笑)。

――思うように活動できない期間がありました。その結果、考えは変わりましたか?

中井 変わりました。グループの活動ができない期間は、自分が前に出て闘わないといけないという責任を感じていて。ソロでお仕事をしているということはそういう意味だと、私が世間とNGT48をつなぎとめるんだという気持ちでした。その役割を果たせたかわからないけど、そのぶん視野が狭くなってしまったとも思いました。メンバーと久しぶりに会うと、頼もしさを感じたんですね。「もっと頼っていいんだ」と思えました。「メンバーのこと、好きだな」みたいな。改めてそう感じる機会なんて、それまではなかったんですけどね。
AUTHOR

犬飼 華


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